「ジューン(6月)ブライド」という言葉から、6月は結婚式をイメージするシーズンです。結婚式はおめでたいながら、いざ招かれたりすると「何を着ればいいのかな」などと戸惑うことも多いイベントではないでしょうか。こういったおめでたいときに服装は特に大事です。「かっこいい」「オシャレ」も大事だし、「大人としてきちんと」「立場相応に」も大事ですよね。ところが、近年、服装全体のカジュアル化が進み、また結婚式のスタイルも多様化し、その「かっこいい」「オシャレ」+「大人としてきちんと」「立場相応」にするにはどうすればいいかが、一層わかりにくくなっています。そこで、今回は「ブライダルの参列スタイル」と「フォーマル」について、2回にわたって考えたいと思います。
■残念この上ない? 参列者の服装の失敗例
服装はどうして大事なのか。それは服装は自分の立場を表すとともに、相手や場面に対する気持ちが表れるからです。何より大切なのは、祝う気持ちとともに、結婚する人への敬意、ご家族への敬意、大事な式典への敬意を示すスタイルであることです。周囲から見てそれらを欠いているように見える服装では意味がありません。
しかし「そういう気持ちはある」にもかかわらず、そう見えない失敗例もよくあります。代表的な例をあげますと、次の5つになります。
2.実はカジュアルアイテムなのに知らずに着用
3.アニマル革、カジュアル革の小物使い
4.タキシード、いつでも着てよいと勘違い
5.ブラックスーツ、「ただの黒いスーツ」と勘違い
このような失敗をしてしまうと、まず「かっこいい」「オシャレ」「大人としてきちんと」「立場相応」のいずれもかないません。ぜひ気をつけていただきたいと思います。念のため、一つずつ見ていきましょう。
■カラフル&ファッショナブルは場所と立場をわきまえて
失敗1.格式の高い場所で、やたらカラフル&ファッショナブルなオシャレ
多様化の時代です。結婚式の会場も、バリエーション豊かになってきました。格式の高いホテルなどの荘厳な雰囲気の場所もあれば、カフェなどのアットホームな場所もあります。服装選択もそれに合わせて、柔軟になってきました。
しかしながら、結婚式という式典の場であるという大切な意識を忘れて、自己中心的なオシャレをしてしまうと失敗します。特にカラフル、ファッショナブルな方向性は要注意です。例えば、スーツ、ネクタイ、シャツ、チーフなどに大きな柄や派手な色を使うと、「やり過ぎ」の印象だけでなく、「失礼」になるときがあります。
ウインドーペンなどのチェックや太いストライプなど大きな柄は「カジュアル」に分類されます。もともとカジュアル指定の式であれば問題ありませんが、通常の感覚ですと結婚式に着ていくのは失礼です。

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