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「世の中に熱量を」 パーティークリエーターの仕事観 アフロマンスさん

2019/4/1

パーティークリエーター アフロマンスさん 

泡にまみれて踊る泡パーティーや、街中を巨大スライダーで滑るイベントなど、誰もみたことがない非日常体験型コンテンツの企画で話題を集めるパーティークリエーターのアフロマンスさん。その活動の原点は大学生の時に友だちのために企画したバースデーパーティーだった。「自分の好きを仕事にするための第一歩は、それで食べていけるかどうかなんて気にせず、まずやること」と、アフロマンスさんはこれから社会に出る若者にエールを送る。

「パーティークリエーター」ってどんな仕事ですか?

多くの人が集まってワクワクする体験を共有する場「パーティー」をつくることがぼくの仕事です。

具体的には体験型イベントの企画制作から、メディアが取り上げたくなるPR戦略の立案、交流サイト(SNS)で投稿したくなる仕掛けまでを設計し、イベントを中心に世の中に熱量を生むために必要な企画やクリエイティブ全般に携わっています。

一般的なイベントプランナーとの違いがあるとすれば、誰も見たことがないイベントづくりに集中して取り組んでいることかもしれません。

「泡パーティー」も「Slide the City」もそうですが、コアとなるアイデアがしっかりある企画は、多くの人に「面白そう」「やってみたい」と心を動かす力があります。でも、こうした企画って絶妙なバランスの設計で成り立っているので、ビジネスライクな分業制ではなかなか成立しないんです。

話題性とクオリティーの高さに加えて、アイデアから実現までのスピード感も重要で、どうしても着想から実現までのプロセスに一から十までコミットできる人間が必要になります。つまりそれをやりきるのがぼくの役割です。

また、ぼくらが企画するイベントは、著名人のネームバリューではなく、イベントそのものの魅力で人を集めます。頭も使いますし手間暇もかかりますが、それでもぼくはありきたりなイベントをやるよりそっちの方が楽しいと思っているので、「どうしてもこの企画を実現したい!」という気持ちを原動力に仕事に取り組んでいます。

実はこうした考え方は、アフロマンスという名義でDJやイベント企画に携わりはじめた学生時代からあまり変わっていないんです。

経験のない学生がDJをやりたいと思ったら、イベントの主催者を紹介してもらってお願いしたり、先輩DJと仲良くなってイベントに呼んでもらったりするのが普通でしょうが、ぼくはそういうことがどうしても苦手で、当時から自己表現の場は自分でつくってきました。

その方が変なしがらみもなく、自由にやりたいことができる。だから、学生のころから慣れたこのやり方をいまも続けているんです。

■アフロマンスさんのキャリアヒストリー
18歳(2003年)
京都大学工学部建築学科に入学。3年生のころから「アフロマンス」名義でDJやクラブイベントの企画をはじめる
24歳(2009年)
大学を卒業後、広告会社に就職。広告プランナーに。会社員として働く傍ら、プライベートでDJ活動とパーティー企画の実現のために費やす日々を送る
27歳(2012年)
都内で初の泡パーティーを主催。定員300人のスペースに3000人を超える申し込みが殺到し、メディアやSNSで話題に
30歳(2015年)
街中に巨大ウオータースライダーを出現させる「Slide the City」、通勤通学前に踊れる「早朝フェス」など人気イベントの立ち上げに参画。同年6月広告会社を退社。独立する
33歳(2019年)
体験型イベントの企画・制作、情報拡散の設計、アーティストや企業、地方自治体とのコラボレーション、空間プロデュースなどに取り組む

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