職場でも使える健康グッズ
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温熱、頭皮…ひと味違う刺激
夏の疲れの出るこの時期、肩こりや足のむくみを感じている人も多いのではないだろうか。指でツボを押すのもいいが、市販の健康機器を活用すると、ひと味違った刺激を得て、疲れを癒やしてくれる。場所を取らず、音も静かなど職場でも手軽に利用できる健康機器を専門家に使った上で、選んでもらった。
1位は、クッションとしても使える「ルルド マッサージクッション」。一見するとふわふわの生地に包まれたクッションだが、内部には大小4つのもみ玉が隠れている。ボタンを押すと、静かに、強く回転を始め、腰や背中をゴリゴリともみほぐす。クッションカバーは複数の色柄があるので、職場の環境に合わせて選べばよい。
秋冬にも重宝しそうなのが、温熱機能。もみ玉の中にはヒーターが内蔵されている。痛みやコリのある部分を温めると、血行が良くなる。
4位「エアーマッサージャー フットインリフレ」と8位「エアーマッサージャー プチリフレ」もヒーターを搭載している。パナソニックの調べによると、長時間のデスクワークや立ち仕事により、30歳代の働く女性の約90%がコリ、約75%が冷えに悩んでいるという。足先やおなかなど冷えやすい部分を温めながら、疲れを癒やすことができるのがポイントだ。
低価格で、的確にツボを刺激できる定番商品も根強い人気がある。3位「回転指圧コロコロ棒」は「自分が疲れずにツボ押しできる」(峰川直也さん)、「全身に使える」(稲葉豊さん)など選者のほぼ全員が評価した。7位「グリグリ」はセルフマッサージが難しい肩甲骨や背中のツボもしっかり押せる。
ただ、健康機器は便利だが、身体の不調のすべてを解消してくれるものではない。食事、睡眠など日々の規則正しい生活習慣を心がけながら、上手に利用していきたい。
やりすぎ禁物、1日2~3回目安
マッサージや指圧は、いくら気持ちが良くても「たくさんやればきくものではない」(佐藤一美さん)。強すぎたり、長時間やり過ぎたりすると「筋肉の炎症など逆効果を招くことも」(佐藤さん)。
ツボ押しの強さは「脳にツ~ンとくるくらい少し痛いが、気持ちいい感覚」(稲葉豊さん)。強く押しすぎずに、あくまでも自分が気持ちいいと感じる痛さで、1カ所につき1日2~3回くらいを目安にしたい。電動の健康器の使用時間は15~20分ほど。
心身の疲れを癒やすためにも、なるべくリラックスした状態で使いたい。事前に深呼吸をしたり、軽くストレッチをしたり。心地よい香りを嗅ぎながら使うのもおすすめだ。
調査の方法 職場でも使える健康グッズを対象に、ロフト、ビックカメラ、Amazon、ケンコーコムの売れ筋など21商品を候補に選出。専門家に実際に使ってもらい、評価した。選者は次の通り(敬称略、五十音順)
伊井清(伊井指圧院院長)▽稲葉豊(いなば接骨院院長)▽草刈康徳(きたざかえ鍼灸治療院院長)▽後藤秀人(GOTO治療院代表取締役)▽小林義文(小林治療院院長)▽斎藤剛康(剛鍼灸治療院院長)▽佐藤一美(東京都指圧師会会長)▽内藤美紗(生活の木アーユルヴェーダサロンAYUSHAセラピスト)▽長尾雅人(東京ヘルスケア機能訓練センター代表)▽峰川直也(リラクゼーションスタジオ「Re.Ra.Ku」教育所リラクカレッジ学院長)
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