投資の大敵、「自信過剰バイアス」 非合理な自分知る
気になる投資術!(4)
「自信過剰バイアス」という言葉を知っていますか? 行動経済学でよく使われる概念ですが、自分の力量を過信して無理をしたり、「自分だけは大丈夫」という根拠に乏しい自信をもとに行動したりすることを指します。伝統的な経済学では人は常に合理的に行動するという前提で理論構築していますが、生身の人間は必ずしも合理的に意思決定するとは限りません。人間独特の行動や心理のクセを考慮し、経済の動きを説明しようというのが行動経済学です。
個人投資家がついついやってしまいがちな失敗も、自信過剰バイアスで説明がつくことがあります。例えば、過去の成功体験にとらわれ自分は投資が上手だという思い込みから、売り買いを繰り返してしまう。売買手数料がかさんでしまい、結果的に運用成績の足を引っ張る――といったことがあげられます。
「SAIが行く!」では「気になる投資術!プロに聞く、投資の落とし穴」と題したシリーズで、崔真淑が投資のプロ5人に個人投資家への実践的なアドバイスを聞いていきます。4回目のゲストは経済コラムニストの大江英樹さん。大江さんが自信過剰バイアスをどう防いだらよいのかについて語ります。そして、「保有する株や投資信託がいま高いか安いかを知る『魔法の言葉』」がある、という大江さん。その言葉とは――?
気になる世界経済、日本の景気の行方はどうなる? 経済を動かすカギとは? 日経CNBCコメンテーターの崔真淑が取材する番組「SAIが行く!~ウーマンエコノミストの気になる今!~」のリポートをお届けします。毎週木曜日掲載。
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