議事録作りにスマホ活用 音声ファイルから文字起こし

日経クロストレンド

Google Pixelシリーズの専用アプリ「レコーダー」を利用すると、音声ファイルのテキスト化が格段にはかどる
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グーグル製のスマートフォン「Pixel(ピクセル)」シリーズで利用できる「レコーダー」アプリを例に、音声ファイルをテキスト化する手順を解説する。

かつて議事録を作るとなれば、会議の後でメモを読み返したり、録音を聞き直したりしながら、必死にテキストに起こしたものだ。生産性の向上や時短が重視される昨今では、そうした単調かつ時間のかかる業務は減りつつあるのかもしれない。

とはいえ、会議やプレゼンテーションの情報を活用するために、テキストとして残しておきたいときもある。音声をテキスト化するときにありがたいのが文字起こしのソフトウエアやサービスだ。最近はAI(人工知能)の精度や音声解析技術の向上で、かなり正確にテキスト化できるようになってきた。

例えば、グーグルのオンライン文書作成ツール「Googleドキュメント」には音声入力の機能がある。「ツール」メニューから「音声入力」を選び、パソコンのマイクに向かって話すと、かなり正確に認識される。

今回は、このスライドを使用したプレゼンの解説をそのままテキスト化していく

Googleドキュメントと同じく、グーグル製のスマートフォン「Pixel」シリーズの録音アプリ「レコーダー」にも、録音した音声をテキスト化する機能がある。従来は対応言語が限られていたが、2021年10月に登場した「Pixel 6」では、日本語の音声をテキスト化できるようになった。その後のアップデートで旧モデルにも対応が広がっており、僕の手元にある機種で確認した限りでは「Pixel 5」「Pixel 4a(5G)」でも「レコーダー」アプリを利用して日本語の音声をテキスト化できる。

アップルの「iPhone」シリーズでも音声入力はできるのだが、どちらかというと文字起こしというより、メモを取る、あるいはフリック入力の代わりに使うための機能という印象だ。他にも、有料の文字起こしサービスを利用するという手段もあるものの、「レコーダー」アプリの場合は、Pixelシリーズさえ入手すれば基本的に無料で利用できるのが魅力だ。なお、Pixel 6本体の直販価格は税込み7万4800円からとなる。

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