ワークシャツ・ローファー…今着こなすトラッドの名品

MEN’S EX

2022/9/5
MEN'S EX

シーラカンスのごとく往年の姿を保ちながら、時代を超えて受け継がれてきた偉大なるトラッドの名品。それらを今、どう活用するか? M.E.の看板スタイリストがご提案しよう。




四方章敬 Akihiro Shikata
Profile
 本誌をはじめ、数々のメンズファッション誌や広告で活躍する大人気スタイリスト。トラッドにも深い造詣をもつ。昨今はセレクトショップとコラボした洋服作りも精力的に行い、ヒット作を連発している。

G.H. BASS “LOGAN”

アイビーのアイコンはいかに“崩す”かが鍵

コインローファーの元祖といえる「ローガン」。現在は内部の構造を改良し、クッション性を大幅にアップさせるなどひそかな進化を果たしているが、ルックスは往年の表情を堅持している。「ノーズの短いシェイプといい素朴な縫製といい、ローファーの中でもカジュアルな印象の強い靴だと思います。ですので、実は今どきの軽快なセットアップと非常に相性がいいんですよね。今回は“モダンアメトラ”なイメージでまとめてみました。セットアップはシアサッカー素材ですが、トラッドの定番である青白ストライプではなく黒白縞(じま)。インナーもBDシャツやポロより崩したレタードスエットにして、ベースボールキャップでさらにハズシも加えました。全体のムードとしては往年のアイビースタイルを意識しつつ、アメカジアイテムを適度にミックスして適度に“崩す”ことが今どきに見せる秘訣かなと思います」(四方さん)

靴2万5300円/ジーエイチバス(GMT) ジャケット5万9400円、パンツ3万5200円/以上イースト ハーバー サープラス(エスディーアイ) スエット2万3100円/フィルメランジェ(フェルメランジェ) キャップ8800円/ポロ ラルフ ローレン(ラルフ ローレン) 鞄(かばん)1万3200円/エル エル ビーン×ジャーナル スタンダード(ジャーナル スタンダード 表参道)

LEVIS VINTAGE CLOTHING “STA-PREST”

淡色トップスを合わせ独特の色を引き立てる

1964年に誕生し、クリースを入れてはく上品な5ポケットパンツとしてトラッドファンの心をつかんだ“スタプレ”(ステイ・プレスト)。ノンデニムゆえパリッとしたクリーンさを備え、シワや形崩れに強いのも特徴だ。「ピシッとクリースが入った独特のラインに加え、色使いも個性的なのがスタプレの特徴ですね。今回選んだ一本も、カーキともグリーンともつかない絶妙な発色です。紺や黒よりは、ベージュやオフ白など淡い色みのトップスと合いますね。あまりコントラストをつけず、全身がグラデーションになるようにまとめていくのがおすすめです。それから、ジャケットのように堅いアイテムよりは、カーディガンなど力の抜けた羽織りものを合わせたほうが今っぽく見えると思いますね。ベルトは近年、服飾業界人たちの間でひそかに人気のエラスティックメッシュ。フレンチ的な抜け感をプラスできるのが魅力です」(四方さん)

パンツ2万4200円/リーバイス ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン) カーディガン8万4700円/フェデリ(トレメッツォ) ニット2万3100円/スローン(スローン) ベルト1万7600円/アンダーソンズ(エスディーアイ) 靴10万3400円/フラテッリ ジャコメッティ(ウィリー)