――パンツはどう選んだのですか?

「近年の流行を意識して、ブーツカットのものを着用しています。パンツの専業ブランド、NEAT(ニート)のデザイナーである西野大士さんが、2020年に立ち上げたDRESS(ドレス)の一本ですね。リーバイスやラングラーなどの老舗ブランドでもいいのですが、現代的な見え方になるよう、あえて新鋭ブランドを選びました」

「袖丈が長いと感じた場合は、袖まくりをしてダブルカフのシャツのように見せてもいいです」
デニムジャケットはアメリカの老舗ブランド、FOREMOST(フォアモスト)にジャーナル スタンダードが別注した一着。フロント部分は片手で扱いやすいスナップボタン仕様

――白のキャップはハードルが高い印象です。合わせた理由はなんですか?

「米国のストリートブランド、EasyGo Athletics(イージーゴー アスレチックス)のキャップです。Tシャツの色と合わせて、白を選びました。あまり多くの色を使うのが好みではないので、基本的に小物は他のアイテムの色と合わせるようにしているんです」

シューズはフランス発、HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)の「アナカパ」。アッパーに透湿・はっ水性に優れたゴアテックス素材、アウトソールにはグリップ力に優れたビブラム社製の「メガグリップ」を採用している。「メード イン USAにこだわりすぎず、履き心地がいいものを選ぶのが、現地での日常着に近い“リアルなアメカジ”と言えるでしょう」と青木さん

大人のダメージデニム シルエットで新品を選択

――2組目はダメージ加工が施されたデニムジャケットのコーディネートです。

「NEEDLES(ニードルズ)という日本のブランドの一着です。破れやほつれがあったり、色落ちしたりしているデニムジャケットは古着でも見かけますが、まずはシルエットが現代的に調整されている新品がおすすめです。背面にあしらったパピヨン(チョウ)のパッチが目を引きますが、派手に見えすぎないバランスでデザインしてあり、大人でも取り入れやすいかと思います。例えば、このまま子供の手を引いていたとしても違和感がないと思います」

ジャケット 4万6200円(ニードルズ)、スエット 7480円(ラッセルアスレティック)、パンツ 1万6500円(スタンダード ジャーナル)、サンダル 2万7500円(MBT)、キャップ 1万450円(ライトイヤー)

――インナーとボトムスはどう選んだのですか?

「王道のアメカジアイテムを取り入れました。インナーはRUSSELL ATHLETIC(ラッセルアスレティック)の無地のスエット、ボトムスはSTANDARD JOURNAL(スタンダード ジャーナル)によるワイドシルエットのチノパンです。実は、映画監督でもあるウディ・アレンが自身の映画ではいていたものをイメージして作られているんです」

――サンダルは見た目からして特徴的ですね。

「MBTというスイス発のブランドが手がけている、体幹を鍛えるためにデザインされた一足です。デニムジャケットとスエット、チノパンという典型的な“アメリカのおじさん”風の着こなしですが、特徴的なデザインのものを取り入れるとそれだけで奥行きが出るんです。ぜひ試してほしいテクニックですね。」

背中にはニードルズの代名詞であるパピヨンモチーフのワッペンが。キャップとワッペンの色を合わせている
「ラッセルアスレティックのスエットは着丈が長すぎず、上からデニムジャケットを羽織ってもバランスをとりやすいのが魅力です」
SUITS OF THE YEAR 2022
Watch Special 2022
SPIRE
次のページ
春色スタイル キャップで全体を引き締め