「タスクマネージャー」や「ディスクの管理」などのOS関連ツールをよく使うなら、「Windows」+「X」キーで開くクイックリンクメニューが素早い(図22)。メニュー自体もキーで操作でき、項目を「↓」「↑」キーで選んで「Enter」キーを押せばよい。

図22  「Windows」キーを押しながら「X」キーを押すと、スタートボタンの右クリックと同じクイックリンクメニューが開く。タスクマネージャーなどのシステム関連ツールを素早く起動できる

セキュリティ上必須なのが、ロック画面に切り替える「Windows」+「L」キー(図23)。離席時にパソコンを勝手に操作されるのを防ぐ。

図23 「Windows」キーを押しながら「L」キーを押すとロック画面(サインイン画面)になる。Lockの「L」だ。一時的に離席する際は他人に使われないように素早くロックしよう

「A」キーはWindows 10と11で異なり、10ではアクションセンター、11ではWi-Fiや明るさ調整、スピーカー音量などのクイック設定が開く(図24)。クイック設定は「Tab」や「スペース」、左右矢印などのキーだけでも操作できる。

図24  Windows 10で「Windows」キーを押しながら「A」キーを押すとアクションセンター(Action Center)が開き、11ではその後継機能であるクイック設定が開く。クイック設定では「Tab」キーで機能の切り替え、「スペース」キーでスイッチのオンオフが可能。明るさや音量は「Tab」キーで選択後、「←」「→」キーで調整できる

複数ディスプレーでの表示方法を変更するときは「Windows」+「P」キーが素早い(図25)。「Windows」+「K」キーで、ワイヤレスディスプレーへの接続も可能だ(図26)。

図25 「Windows」を押しながら「P」キーを押すと、マルチディスプレー(複数台のディスプレー)での表示方法を切り替えられる。画面を広く使うなら「拡張」、同じ内容を表示するなら「複製」を選ぶ
図26  Windows 11では「Windows」キーを押しながら「K」キーを押すと、ワイヤレスディスプレーの接続画面が開く。Miracast(ミラキャスト)機能でタブレットを2台目ディスプレーとして使うときに便利

ベテランが重宝しそうなのが、「ファイル名を指定して実行」を起動する「Windows」+「R」キー(図27)。Runの「R」だ。ここから管理者権限で起動する「OK」ボタンの裏ワザも有用。

図27 「Windows」+「R」キーを押すと「ファイル名を指定して実行」が開く。これもベテランがよく使う機能だ。「Ctrl」キーと「Shift」キーを押しながら「OK」を押すと管理者権限で実行できることも覚えておこう

「Windows」キーでは、「W」「N」「C」の意味が違う

「Windows」キーを使う操作では、11で加わったものも多い。「W」キーにはウィジェットが割り当てられており(図28)、「N」は通知センター(図29)、「C」は新機能の「チャット」(図30)。英字の由来はそれぞれウィジェット(Widget)、通知(Notification)、チャット(Chat)であり、「Ctrl」キーと組み合わるウインドウ(Window)や新規(New)、コピー(Copy)とは違うので注意したい。

図28  Windows 11では「Windows」キーを押しながら「W」キーを押すと、天気予報やニュースを表示するウィジェット(Widget)が開く。ウインドウ(Window)を閉じる「C t r l 」+「W」キーと紛らわしいので注意しよう
図29  Windows 11では「Windows」キーを押しながら「N」キーを押すと、アプリの通知やカレンダーなどを表示する通知センターが開く。Notificationの「N」だ。これも新規(New)ウインドウを開く「Ctrl」+「N」と紛らわしいので注意
図30  Windows 11では「Windows」キーを押しながら「C」キーを押すとチャットが起動する。これもコピー(Copy)の「Ctrl」+「C」キーと紛らわしいので注意

11では音声認識による入力機能が強化されているが、これは「Windows」+「H」キーで起動できる(図31)。ほかに読み上げ機能を呼び出すキー操作も用意されている(図32)。

図31  Windows 11では「Windows」キーを押しながら「H」キーを押すと音声認識パネルが開き、しゃべった内容がテキストとしてアプリに入力される。11の認識精度は10よりはるかに高い。音声は本来Voiceだが、Human の「H」などと覚えるとよい
図32 「Windows」キーと「Ctrl」キーを押しながら「Enter」キーを押すとナレーターが起動する。画面上の文字列を合成音声で読み上げるアクセシビリティ機能だ。同じキーを再度押すと終了する。参考までに覚えておこう

キーボードの設定を見直す、「Fn」キーのロックもぜひ

キーボードで最速操作を目指すなら、それらのOS設定も見直しておこう。例えばキーボードの応答速度は、コントロールパネルにある「キーボードのプロパティ」で調整できる(図33)。「表示までの待ち時間」を短くすると、キーを押し続けたときに連続入力に切り替わる時間が短くなる。「表示の間隔」を短くするほど連続入力が速くなる。

図33 素早いキー操作のためにはキーの応答速度の調整も重要。文字が表示されるまでの時間や、押し続けたと認識されるまでの時間はコントロールパネルで設定できる

もう1つ重要なのがファンクションキーの設定。ノートパソコンの多くは既定で音量調整などが割り当てられており、ファンクションキーとして使うには「Fn」キーを一緒に押す必要がある。不便に感じるなら、常にファンクションキーとして機能するよう、「Fn」キーをロックする設定にしておこう(図34、図35)。

図34 一部のパソコンではファンクションキーに音量などが割り当てられており、ファンクションキーとして使うには「Fn」キーを押す必要がある。これを解除することを「『Fn』キーのロック」と呼ぶ。「Fn」+「Esc」に「FnLock」が割り当てられているこの機種では「Fn」+「Esc」キーでロックできる
図35 付属のユーティリティソフトで「Fn 」キーをロックできる機種もある。画面はレノボ・ジャパンの例。音量調整などに使う場合は「特殊機能」、ファンクションキーとして使う場合は「F1〜F12 機能」を選ぶ

マウスカーソルの移動速度も調整できる(図36)。同じ画面の「一度にスクロールする行数」ではホイール回転によるスクロール量も変更可能だ。

図36 大画面ディスプレーやマルチディスプレーではマウスポインターの移動速度を上げておこう。マウスの設定を開いて「マウスポインターの速度」を変更する

(ライター 田代祥吾)

[日経PC21 2022年6月号掲載記事を再構成]