日経PC21

■スマホと同様にピンチアウト、タッチパネルとの違いに注意

真っ先に覚えたいのはその2本指系。上下にスワイプして縦スクロール、左右にスワイプして横スクロールができる(図4)。右クリックメニューを開きたいときは2本の指でタップ(図5)。タッチパネルでは指1本の長押しで開くが、タッチパッドではその操作に反応しないので注意。2本指のピンチアウトとピンチインによる拡大・縮小はスマホとほぼ同じだ(図6)。

図4 図1では「下から上」にスワイプして「上から下」にスクロールしたが、手の動きとスクロール方向は反対になる点に注意。Excelなどで左右にスクロールすることもできる。タッチパッドを2本指で「左」にスワイプすると、画面は「右」にスクロールする
図5 右クリックはタッチパッドなら2本の指でタップする(1、2)。スワイプと同様に2本の指で同時にタッチパッドに触れればよい。タッチパネルでは2本指でタップしても反応せず、代わりに画面上を1本指で長押しして離すと右クリックメニューが開く
図6 ウェブページなどの表示を拡大するときは、タッチパッド上でピンチアウトする(1、2)。2本の指の間を広げるほど拡大率が上がる。拡大率を下げるには、2本の指の間を狭めるピンチイン操作をする(3、4)

マルチタッチ対応のタッチパッドが必要となるが、3本以上の指を使うジェスチャーでは、検索(Windows Search)やウインドウ切り替えなどさまざまなOSの機能を呼び出せる(図7~図9)。2本指系をマスターした後で挑戦してみよう。

なお、タッチパッドとタッチパネルでは同じジェスチャーでも呼び出される機能が違うことがある。例えばタッチパネルでは、3本指でタップしてもWindows Search(ウィンドウズサーチ)が開かない。また、3本指で左右にスワイプしてもウインドウのサムネイルは表示されず、直前に使っていたアプリに切り替わる。

図7 タッチパッドを3本の指でタップすると、検索画面の「Windows Search(ウィンドウズサーチ)」が開く(1、2)。各指がタッチパッドに触れるタイミングが多少ずれても問題ない。タッチパッドはキーボードのそばにあるので、すぐにキーワード入力に取りかかれる

図8 3本の指で下から上にスワイプすると「タスクビュー」が表示される(1、2)。3本の指をタッチパッドに触れ、そのままゆっくり動かすのがコツだ。左右どちらかにスワイプするとウインドウの切り替え画面が現れ(3、4)、指を触れたまま左右に動かしてウインドウを選択できる

図9 4本の指で左右どちらかにスワイプすると(1)、仮想デスクトップを切り替えられる(2)。画面は切り替え中の様子

(ライター 石坂勇三)

[日経PC21 2022年6月号掲載記事を再構成]