若手で経営幹部にジャンプする王道 スタートアップのCxOへ転身

自らがオーナーとなり、自身で後継経営者になる道もあります。個人のM&Aを仲介するマッチングサイトも増えてきました。

経営を目指す人は、こうした手立てで経営者になってみることも、これからはありでしょう。これまで企業に所属して雇われてきた人が、規模を問わず、雇う側になってみると、それまで当たり前だと思っていたことが、いかにそうではないかということに直面します。

経営とは何か、経営者とはどのような責任やプレッシャーを負うものなのか。百聞は一見にしかず。しかし、そこに1人でも雇っている人がいるならば、大きな責任がありますから、資金が手当てできたとしても、安易な気持ちで個人M&Aなどしては、絶対にいけませんよ。

成長過程のスタートアップ企業が創業メンバー以外のCxO(経営幹部)を外部採用で求めることは、もはや当たり前となりました。当社でも常時、COO、CFO、CMO、CHRO、CTOといった主要経営陣各職の依頼が寄せられており、これらをお任せできる候補者を日々サーチし、お会いしています。

もともとこうしたベンチャーは創業者が20代から30代のケースが多く、同世代を経営陣に求める傾向は1990年代から現在に至るまで、長らく一貫してあります。若くして経営職に就く王道的選択肢とも言えるでしょう。

創業メンバーとして参画することで、それまでいち現場メンバーであったところから、当初は実力はともかくも、一気に取締役になる。それから経営すること、事業や部門を率いることの苦労に直面し続けて、徹底的に現実にもまれることによって、自社も自身も急成長で「本物の経営幹部」となる。こうしたチャンスを得たいなら、周囲で「何かやってくれそう」な友人・知人のネットワークを作るべく、交友関係を広げるのもよいでしょう。

知り合いでの縁からであれ、我々のようなエージェント経由での紹介であれ、ベンチャー経営陣を目指す人には、次に挙げるような資質が欠かせません。

(1)未来の不確実性に対する耐性がある(「曖昧耐性」などと呼びます)

(2)ユーティリティープレーヤーが務まる(専門性は必要ですが、状況に応じて経験のない役割も積極的に負える必要があります)

(3)これまで経験が少なくとも、あるいは未経験であっても、多人数の人を抱える(部下を持つ)覚悟と喜びを持てる

(4)基本的には推進型志向(全体の中のごく一部だけ、用心型・リスク察知型人材が必要ですが、8割・9割は攻め型であることが望ましい)

(5)業務や環境の急激な変化への耐性がある、逆にそれを楽しめる

いかがでしょう。あなたは、ベンチャー向きですか、あるいはそうではないでしょうか。

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