変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

写真はイメージ(PIXTA)

写真はイメージ(PIXTA)

社員のリスキリングを促進するため、オンライン学習サービスを導入する企業が増えている。数ある講座の中から、今、ビジネスパーソンは何を学んでいるのだろう。

米国発のオンライン学習プラットフォーム 「Udemy(ユーデミー)」の法人向けサービス「Udemy Business」で2022年、人気だった講座の業界別TOP5から、各業界のリスキリング動向を読み解くシリーズ。前編の「Udemy人気講座ランキング 業界別トレンドが見える」では全体の傾向と、エンジニアサイドの受講が中心の4業界について取り上げた。今回は、ビジネスサイドの受講が中心の4業界(銀行・証券、広告・放送・新聞、不動産、総合商社)の動向を見てみよう。

銀行・証券で人気のITパスポートはもはやTOEIC

銀行・証券業界で年間の1位となったのは「ITパスポート最速合格コース」だった。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の発表によると、ITパスポート試験の年間応募者はここ4年連続で2桁増。とりわけ金融・保険業、不動産業は21年度の応募者が前年度の3倍超と突出している。デジタル改革や取引先のDX支援を担える社内人材を育成しようと、会社をあげて資格取得を推奨しているケースも多く、試験対策講座を受講する人が多かった。ITパスポートはもはやTOEIC的な位置付けになりつつあるようだ。

一方、年間の5位には上期ではTOP5に入っていなかった「デザイン思考」の講座がランクインした。背景にあるのは、「脱金融」の動きだ。ベネッセコーポレーション Udemy日本事業責任者の飯田智紀さんは言う。

「最近は金融機関の方とお話すると『従来のビジネスを続けていただけでは生き残れない』という切迫感をひしひしと感じます。実際、金融機関が仲介役となって異なる業界をつなぐ役割を果たしたり、自分たちが培ってきた金融のノウハウを別の業界に移転したりすることでイノベーションを起こしていこうという動きが生まれています。そういう異業種とのコミュニケーションをする際に、これまでとは違う思考のフレームワークが必要だということで『デザイン思考』が注目されているようです」

社外だけでなく社内においても、縦割りで別々に動いていた部門が、一つの課題に協力して取り組むケースも増えており、部門間のコミュニケーション円滑化のために「デザイン思考」を学ぶ動きも目立ってきているという。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック