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コーヒーをいれるとかでもいい。新しい習慣を始めてみよう(写真はイメージ=PIXTA)

コーヒーをいれるとかでもいい。新しい習慣を始めてみよう(写真はイメージ=PIXTA)

「イヤなことが起こったり、ストレスのかかる瞬間に出会うことは原則として避けられません。大事なのは、その悪い流れに引きずり込まれないように流れを断ち切り、いい流れに変えること」。自律神経研究の第一人者で医師の小林弘幸氏によれば、これがリセットです。ライフプランを考え、リスキリングに向き合うときにも意識しておきたい行動習慣といえるでしょう。NIKKEIリスキリングでは、リセットの考え方やノウハウをまとめた同氏の著書『リセットの習慣』(日経ビジネス人文庫)から、その一部を紹介します。2回目は、第1章「アフターコロナの処方箋」から3つの習慣を紹介します。

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「新しい朝の習慣」をひとつだけプラスする

コロナ禍の中で生活習慣が多少なりとも変化した人は多いと思います。

以前はほとんどなかったリモートワークが増えた人もいるでしょうし、飲み会や食事会が減少し、オンラインコミュニケーションの時間が増えた。そんな人も多いでしょう。

もっと些細なことでいうと、たとえばカフェで友だちとお茶を飲みながらおしゃべりしている場面。こんな当たり前の風景でも「コロナ禍前」と「コロナ禍後」では微妙な変化が生じています。イメージでいうなら、以前は水色のような明るいトーンだったのが、コロナ禍を経て、少し暗い紺色の風景になっているような感覚です。

同じ行為や同じ場面でも、私たちをとりまくトーンは少し暗く、くすんだ感じになっているのです。

こうした「知らず知らずのうちに起こっている変化」によっても自律神経は乱れていきます。疲れが抜けない、ダラダラ過ごす時間が増えた、睡眠の質が落ちているなどちょっとした不調が続いている人も多いはずです。血流が悪くなることで、肩や腰が痛くなったり、頭痛を覚える人の話もたくさん耳にします。

こんなふうに「知らず知らずのうちに乱れてしまっている生活」をリセットするのに効果的なのが「新しい朝の習慣」をひとつ加えることです。

朝、30分の散歩をするのは最高ですし、そこまで時間がとれない人はベランダに出て5分ストレッチするだけでも構いません。これまであまりしっかり朝食を食べていなかった人なら、自分でトーストを焼き、丁寧にコーヒーを淹れる。そんな習慣をプラスするのもいいでしょう。

もっと簡単に、音楽を聴きながら意識的に深呼吸をするだけでもOK。

大事なのはなんとなく「流れのままに1日を始める」のではなく、意図的に「いい流れを生み出す」ことです。

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