練習方法も巻末に提示

「世の中にも人生にも正解のない問題がたくさんある。そして、正解のない問題に自分なりの答え、すなわち意見がもてなければ、人生も生活もぐちゃぐちゃにされてしまう」と著者はいう。世の中の大半の問題は正解のない問題であり、そこに意見を持つには考え抜くことが重要だと説く、本の最後にはほぼ1章分の40ページあまりを割いて「自分もしっかり意見を言えるようになりたい」と思った人向けに練習方法を説明する「練習編」まで用意する。

「先週入荷して大きく売れた一冊。人気のある筆者の新刊ということで手に取っていく人が多かった」と店舗リーダーの河又美予さんは話す。同書は「これからの世の中を生き抜くために必要とされる根幹の力」について解説する4冊のシリーズの完結編として執筆されており、ほかの3冊も関連して売れ行きを伸ばしそうだ。ちなみに他の3冊は論理思考、マーケット感覚、生産性を取り上げており、それぞれ抽象度の高いスキルだが、「自分自身が感じる自分だけの幸福度」は確実にあげられるスキルだと本書の「おわりに」に書いてある。

左利きの本が同数の2位に

それでは先週のランキングを見ていこう。

(1)自分の意見で生きていこうちきりん著(ダイヤモンド社)
(2)すごい左利き加藤俊徳著(ダイヤモンド社)
(2)最新マーケティングの教科書2022日経クロストレンド編(日経BP)
(2)「会社四季報」業界地図 2022年版東洋経済新報社編(東洋経済新報社)
(5)この世を生き抜く最強の技術わび著(ダイヤモンド社)
(5)「あざとい」伝え方入門山本御稔著(日本経済新聞出版)
(5)人生100年時代の年金・イデコ・NISA戦略田村正之著(日本経済新聞出版)
(5)嫌われた監督鈴木忠平著(文芸春秋)
(5)NHK 100分 de 名著 カール・マルクス『資本論』斎藤幸平著(NHK出版)
(5)リーダーの仮面安藤広大著(ダイヤモンド社)

(リブロ汐留シオサイト店、2022年1月10~16日)

1位は今回紹介したちきりん氏の本。同数の2位が3冊あり、デジタルマーケティングの最新動向を解説するムックの22年版と定番の業界研究ムックと並んで、左利きの特性を脳外科医が解説した21年9月刊のベストセラーが入った。同数の5位に6冊。NHKの「100分 de 名著」のテキスト、監督時代の落合博満氏に肉薄したノンフィクションなど息の長い売れ筋に加えて、新刊では仕事・人間関係に悩まないコツやメンタル回復法を説いた元幹部自衛官の本、相手をひきつけ動かす伝え方のテクニックを解説した本などが顔を出した。

(水柿武志)

自分の意見で生きていこう――「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ

著者 : ちきりん
出版 : ダイヤモンド社
価格 : 1,650 円(税込み)