「海外ビジネス」案件がそろそろ復活へ

コロナ禍以降、世界中が混乱に陥ったことや、渡航が制限されたことから、海外事業展開と、その関連の採用はストップしていました。しかし、そろそろ動き出しそうな気配が出てきています。海外事業や海外拠点の立ち上げ、マネジメントを経験した人たちにも転職のチャンスが戻ってきそうです。

今後の海外ビジネス案件では、「駐在」のパターンは減りそうです、一方、日本から現地拠点のマネジメントやコントロールを行うポジション、あるいは、現地拠点を運営する現地企業や人材を探して融合を図るポジションの求人が中心となると見込まれます。

「副業・複業」のマーケットがさらに拡大

近年、副業を解禁する企業が増加していることを背景に、求人案件と副業希望者をマッチングするサービスが広がってきています。企業側ではハイクラス人材を正社員雇用するのではなく、必要な期間・業務だけ、コストを抑えて活用したいとするニーズが高まっています。

また、ハイクラスとなると、通常の人事制度体系では受け入れられないという事情もあります。こうした事情から、プロフェッショナル人材をシェアリングするという考え方が定着してきました。

一方、働く個人側でも、単に副収入を得るだけでなく、「副業を活用して本業ではできない経験を得たい」という意識が高まっています。

ハイキャリアの人たちは1社だけにしばられず、「複業」の形でいろいろな企業と契約することによって、「自由な働き方」「専門性をさらに極める」といったキャリアを実現しています。リモートワークの常態化に伴い、副業・複業に取り組みやすい環境が整ってきたので、22年も副業・複業マーケットの拡大が加速しそうです。

選考スピードが加速 「カジュアル面談」が増加

企業側も求職者側も「オンライン面接」に慣れてきたことから、選考スピードが速くなり、応募~内定までの期間が短縮されたことも21年の傾向でした。

正式応募となると身構えてしまいがちですが、「まずは気軽に話してみよう」という「オンラインカジュアル面談」が増加しました。転職するつもりはなかったけれど、情報交換程度のつもりで気軽にカジュアル面談をした結果、転職を決意といった事例も増えてきています。

経営者サイドがSNS(交流サイト)を上手に使いこなすようになり、SNSを通じたコミュニケーションから採用に至るケースも増えています。今年、転職に向けてアクションを起こそうとしている皆さんは、SNSやカジュアル面談なども活用してみることで、チャンスが広がると思います。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

森本千賀子
morich代表取締役兼All Rounder Agent。リクルートグループで25年近くにわたりエグゼクティブ層中心の転職エージェントとして活躍。2012年、NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演。最新刊「マンガでわかる 成功する転職」(池田書店)、「トップコンサルタントが教える 無敵の転職」(新星出版社)ほか、著書多数。

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