Men's Fashion

スーツの「勘」は大丈夫? 装いの基本ルールまとめ

How to

2022.2.22

スーツスタイルの「お手本」が勢ぞろい。2019年のスーツ・オブ・ザ・イヤーを受賞した(左から)サラ・エル・カサノバ氏、松本勝氏、本間希樹氏、草刈正雄氏、平尾成志氏、廣瀬俊朗氏(2019年11月7日、東京都千代田区)

ビジネススタイルのカジュアル化に加え、リモートワークや在宅勤務の普及でスーツを着る機会が減った人も多いでしょう。スーツの身だしなみの「勘」は鈍っていませんか? ここ一番、スーツでキメたいときに迷わないように、スーツの基本ルール、サイズ選びなど、外せないポイントを復習しておきましょう。きりっとして清潔感がある身だしなみは、きっとビジネスにもプラスになるでしょう。




スーツスタイル 「普通」こそ新鮮

スーツのシルエットにも「ゆったり」「ぴったり」といった流行があります。しかし、服飾評論家の石津祥介さんは、「ルールにのっとった普通サイズに徹する。それが逆に新鮮に映り、すてきなんですよ」と話します。

では、普通のサイズとは? 着丈は「真っすぐに立って、手を伸ばす。指の第2関節あたりにあたる長さ」で、袖の長さは「ワイシャツが1.5センチ出るくらい」がいいそうです。上着の胴回りやズボンの裾の長さなど、様々な「基準」を押さえておきましょう。

【記事はこちら】もう迷わない スーツ選び 正しいサイズ「基本のキ」

「上着の胴回りは握り拳1つが入るくらい余裕があるのがルールです」と話す石津祥介さん

石津祥介さんがスーツスタイルを絶賛した、2018年のスーツ・オブ・ザ・イヤー受賞者。(左から)沢田貴司氏、甲斐真一郎氏、松尾豊氏、萩野公介氏、田中圭氏(18年11月7日、東京都千代田区)

スーツで「できる男」を演出 所作も大事

スーツの印象を左右するポイントは5つ。エグゼクティブに自分を演出する方法を指南するプレゼンスコンサルタントの丸山ゆ利絵さんは、こう指摘します。それが、(1)スーツのサイズ、(2)シャツのサイズ、(3)スーツとシャツのバランス、(4)所作、(5)靴――です。

例えば、「ジャケットを着るときは両手で左右の襟を持ち、シュッと下におろす」といった所作は基本です。襟を首にピタッと沿わせ、余計な隙間をなくせば、スーツ姿をすっきり見せられます。ちょっとしたポイントをおろそかにしないのが大事です。

【記事はこちら】できる男のスーツの着こなし 明暗分けるポイント5つ

同じスーツでも着こなし方で印象が大きく変わる

スーツの袖が長いと、「着られている」ようで、だらしない印象に