
北海道の観光の拠点、札幌。春にはチューリップやライラックなどが大通公園を美しく彩り、通り過ぎるのがもったいない気分だ。札幌を訪れるなら、ついでにこの地で夕食や飲み会の後の締めのパフェ「シメパフェ」や、美味スイーツを楽しむのはどうだろう。そんな欲張りな要望をかなえてくれるユニークな3つのホテルを今回はご紹介しよう。
札幌市営地下鉄・南北線のすすきの駅から徒歩約5分の地に2022年1月、オープンした全226室のホテル「OMO3 札幌すすきの by 星野リゾート」は、「幸せな夜更かし」をテーマにラーメンやスープカレー、ジンギスカンなどの飲食店がひしめく繁華街「すすきの」を楽しむアクティビティがふんだんに用意されている。
ホテル入り口には「さすが、すすきの!」と気分が上がるど派手な電飾看板が。よく見ると、真ん中にある「明朗会計 クラブOMO」をはじめ、すべてがしゃれっ気たっぷりの架空の店ばかり。内部の壁面を飾るのは、同ホテルのスタッフ「OMO レンジャー」が足を運び、見つけてきた飲食店の情報が満載の「ご近所マップ」。それを参考に、どこへ行こうか目星をつけるのもいい。さらに店舗の詳しい特徴が書かれたカードも置いてあり、心憎いサービスもたっぷりだ。
1階には24時間キャッシュレスでドリンクやおつまみ、軽食を購入できる「OMO Food & Drink Station」がある。夕刻には、すすきのの店情報や食のトリビアについて、OMOレンジャーが楽しく教えてくれる「アペロミーティング」が開催される。ドリンク片手にその場で、お出かけ前に情報も仕込める。

中でもユニークなのは、OMOレンジャーがガイド役となり、一緒に回る「すすきのはしご酒ツアー」。まずは老舗の料亭「杉ノ目」での一杯から始まり、札幌最古の炉端焼き店「ウタリ」をはしごして、最後にまた杉ノ目に戻って、”料亭〆パフェ”を味わう(所要時間約3時間、税込み5300円/人、ウタリでの飲食は別)。
ほかにも予約が難しいバーで、ウイスキーの原酒を自分でブレンドする体験ツアーや、ハーフサイズのラーメンを食べ比べできるチケット付きプランなど、いずれもホテルのコンセプト通り幸せな夜更かしができそうなアクティビティばかりだ。