
全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。
FACY MENの直近の記事閲覧数を分析すると、「ボトムス」に関する記事がよく読まれていた。

ボトムスカテゴリーの記事を見ると、「デニム」の他に「色」や「チノパン」などのワードがよく見られた。人気が再燃しているデニムだけでなく、それ以外のパンツを探しているユーザーも多いようだ。

パンツの色に注目してみると、ネイビーやチャコールグレーなどの濃色のパンツは誰もがクローゼットにそろえているだろう。それに比べて、白に近い淡色のパンツは敬遠されがちだ。そんな中、今シーズンの店頭では白いパンツの提案が増えている。うまく取り入れられれば、夏のコーディネートの幅も広がるはずだ。今回はFACYに登録する各店が薦める白のパンツを紹介する。
白の「気恥ずかしさ」なし 武骨なペインターパンツ
「街中でも白いパンツをはく人を見かけるようになりましたが、白はやや気恥ずかしいと感じてしまう方が多いのも事実です。ピタッとキレイにはいていた昔のイメージがそう思わせているのかもしれません」
そう話すのは、「HUNKY DORY(ハンキードリー)大阪店」(大阪市西区)の店長、塚本康博氏だ。米ニューヨークにあるワークウエアメーカーが展開するプライベートブランド「TRADESMAN(トレイズマン)」のペインターパンツを薦めてくれた。

「普通の白パンツは恥ずかしいという方であれば、まずはペインターパンツのような武骨な印象のパンツに挑戦してみてほしいですね。最近はパンツもオーバーサイズが主流なので、程よくゆったりしたストレートシルエットが特徴のトレイズマンの一本がおすすめです。僕自身も愛用していますよ」
ペインターパンツはワークウエアの印象が強いアイテムだが、「白を選べばカジュアルさがほどよく軽減される」と話す塚本氏。色味も薄いベージュに近く、幅広いコーディネートに合わせやすいという。


「白のパンツ自体に清潔感があるので、トップスは少しカジュアルなものを選びたいですね。今回はカリフォルニアの軽快な雰囲気をイメージして、バンズのTシャツを合わせてみました。スニーカーと革靴の中間のような一足を素足で履くと、足元に抜け感が生まれて今回のパンツともマッチしますよ」


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