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早稲田大学ビジネススクールでMBAを取得した石川さん

早稲田大学ビジネススクールでMBAを取得した石川さん

聴覚障害があり、NHK教育番組「ワンポイント手話」に出演、普段は外資系医療機器メーカー、コヴィディエンジャパン(東京・港)で活躍する石川寛和さん。大学は薬学を専攻、薬剤師の免許を取得後、大学院を経て製薬会社に勤務した。一念発起して早稲田大学ビジネススクール(WBS)に通い、優秀な成績で経営学修士(MBA)を取得した。3歳の頃から補聴器を装用して重度の聴覚障害と闘ってきた石川さんは、常に諦めず挑戦を続けている。

「経済的な自立を」親の思い受け止め薬学部受験

「いつも教室の一番前の席に座ってきた」。学生時代、そしてWBSでも石川さんには最前列の指定席があった。教員の講義を聞き取りやすくするためだけではない。いつも隣には手話のサポーターがいたからだ。

重度の聴覚障害児にとっての最大の壁は発声と言語の獲得だ。子供の頃は母親が毎日のようにそばにいて発声や言葉を覚えさせ、口の動きを読み取れるようにもなった。両親は聴覚障害があると判明した際に決断したことがある。それは「老後にまでこの障害という問題を背負いきれないため、必ず経済的な自立をさせる」ことだった。父親が経済面、母親が教育面を支えた。

小学校4年からは中学受験の準備を開始。両親は大学入試で英語のヒアリングの比重が高まると聞いて、ヒアリング試験を回避できる大学付属校の受験を勧めた。大学付属の中学校に進学し、さらに高校受験をして立教大学付属新座高校に通った。「自由なミッションスクールで立教好きとなった」が、大学はあえて外部受験に踏み切った。

父親が製薬会社に勤めていた。「しっかりとした資格やスキルがあった方がいい」と薬剤師を目指して薬学部受験を決めた。しかし、現役では不合格となった。

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