表の各行の区切りをわかりやすくするため、1行置きに塗りつぶしの色を変えるデザインをよく見るが、「テーブルスタイル」にはあらかじめそのような書式が豊富に用意されており、好みに応じて選択できる。少し派手なデザインが多いが、比較的シンプルなスタイルもある。
また、列見出しには最初からオートフィルター矢印が表示され、並べ替えや絞り込みなどを簡単に実行可能だ。数式から参照するときも、テーブル名や列見出しを使ってわかりやすい形で指定できる。
変換前のリストで列見出しが重複していた場合も、テーブルに変換すれば、自動的に列見出しの末尾に「2」などが付く(図15)。また、リストに隣接するセルに別のデータを入力するのはNGと前述したが、テーブルに変換後であれば、上や左のセルに別のデータを入力しても問題は少ない(図16)。


テーブルのすぐ下の行に何かデータを入力すると、自動的にその行までテーブルが拡張され、セルの書式や数式も自動的にコピーされる(図17)。この点も、多くのデータを蓄積していくうえで便利な機能といえる。

(ライター 土屋和人)
[日経PC21 2022年12月号掲載記事を再構成]