「どっちつかずの日」を楽しんで生きる

NPO法人Doooooooo(ドゥ)の「Do」は実行。8個続く「O」は大陸で、世界の7大陸に続く新しい世界を築く人材を育てていく意味を込めている。学校建設だけでは根本的な解決に至らない、次にやらなければいけないのは雇用創出だ、とGSを辞めて起業した。

「現地の文化のポジティブな部分を表現しながら雇用を増やせるビジネススキームを探っているうちに、アパレルに突き当たりました。伝統的なテキスタイルがある。庭先でミシンを踏んでいる女性がいる。戦後の日本だって端切れを集めて物作りをしていた。それを根付かせたらビジネスになる。あとはこちら側がどう演出して、どう届けていくかです。それならチャレンジできるなと思い、独立に踏み切りました」

アフリカの貧困問題を解決したいと学校を建設する一方、アパレルビジネスで雇用を創出。12月には久しぶりにアフリカに出張し、スポーツの授業をする予定だ。子供たちに囲まれて「スタッフにはアフリカにいる方がもっと笑顔になると言われます(笑)」 撮影:筒井義昭

鮮やかな「CLOUDY」の小物入れやバッグには、製品を買うとどんな支援につながるのかがわかりやすく記されている。「これを買うとアフリカの女性たちにサニタリーグッズ(布ナプキンとせっけんとポーチのセット)を3セット届けることができます」といった具合だ。

「プロダクトは100%、現地のお母さんたちが出稼ぎに来て、工場で縫っています。最近デザイナーに入ってもらったのですが、それまではすべて僕がデザインしていました。絵心はまったくないのですが、デザインもチャレンジです。フェイクレザーの網目のバッグは、中に入れる巾着バッグを変えることで毎日違うバッグになる。組み合わせることでできあがるプロダクト、というのを〝推し〟にしたいですね」

意識していることは「特別視されないこと」だ。

「アフリカで貧困をなくすなどというと、まだ特別視されます。ビジネスは広がっていますが、特別視されない、当たり前のことになっていかないとね。アフリカをポジティブなキーワードとして世の中に受け入れてもらう、そんなプロダクトを作っていきたいです」

「『CLOUDY』のコンセプトは、曇りの日を、きちんと楽しんで生きるということ。どっちつかずの曇りの日をどう過ごすかで人生は大きく変わる。変わるんですよ」

(聞き手はMen's Fashion編集長 松本和佳)


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