多様性と全員参加に導くのがリーダー 行動の指針示すリブロ汐留シオサイト店

入り口正面のメインの平台中央付近に展示する(リブロ汐留シオサイト店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。緊急事態宣言が解除され営業時間も夜9時までの平常時に戻した。1時間延長の効果はまだそれほどでもないが、昼時などはレジの対応人数を増やさなければいけなくなるなど、客足は回復基調になってきた。そんな中、書店員が注目するのは、これからの時代のリーダーシップを経験豊富なコンサルタントの視点から提示した本だった。

アクセンチュア出身の3人が著者

その本は中村基樹・西村聖司・河上祐毅『CHAGE LEADER(チェンジ・リーダー)』(クロスメディア・パブリッシング)。3人の著者は大手コンサルティングファーム、アクセンチュア出身のコンサルタントで、一緒にコンサルティングの会社を起業した。「コンサルタントとして培ってきた経験から」、変革のスピードが増すこれからの時代に「どのようなマインドで組織を運営すべきか、個人として生きていくべきかという指針」を示したのが本書だ。

そこで提示されるリーダーシップモデルが表題にもある「チェンジ・リーダー」だ。著者たちの定義によれば、「日々の小さな状況の変化に気づき、広い視野で先を見越して次の一手を素早く判断し、自分1人ではなく、周囲を巻き込みながら道を切り開いていくマインドと技術を持った人」がチェンジ・リーダーだという。

全体は5章構成。世の中はどう変わったか、会社はどう変わるのかを前半2章で一通り眺めたあと、後半の3章でリーダーはどう変わるのか、会社員はどう変わるのか、スキル・働き方はどう変わるのかを提示していく。世の中の変化でクローズアップされるのは、やはりデジタル化の進展だ。その変化の中で会社はどう変わっていくのか。この論点ではリモートワークといった働き方の変化やダイバーシティーの広がり、一つの会社だけでは完結しないビジネススタイルといった、これまでの価値観が通用しなくなる組織像が提示される。

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社員レベルでも必要なチェンジ・リーダー
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