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医療DXの先駆者と呼ばれる医師兼起業家の武藤さん

医療DXの先駆者と呼ばれる医師兼起業家の武藤さん

日本の医療デジタルトランスフォーメーション(DX)の先駆者と呼ばれる医師兼起業家の武藤真祐さん(51)。侍医も務めた東京大学医学部卒業のエリート医師だったが、〝白い巨塔〟を飛び出し、コンサルを経て在宅医療の世界を切り開いた。さらにITをフル活用してオンライン診療などヘルステックや地域医療の経営支援サービス会社を次々起業。数々の政府委員も務める。医学とビジネス分野でリスキリングを繰り返し、医療界の変革者として注目を集めている。

東大医を離れマッキンゼー 2つのMBA

――在宅医療の「祐ホームクリニック」のほか、医療関係の複数の企業も経営していますが、一体いくつの仕事をやっているのでしょうか。

「主に4つの仕事をやっています。在宅医療では、患者宅への訪問とともに理事長としてマネジメントもやっています。東日本大震災で被災した宮城県石巻市を含め、拠点は都内中心に9カ所あり、医師も全体で70人程度になりました。オンライン診療など医療システムを提供するインテグリティ・ヘルスケアや、地域ヘルスケア連携基盤(CHCP)という会社の会長もやっています。CHCPはファンドを活用して地域の医療・介護や薬局などの経営を支援していますが、グループで6千人規模になりました。他にも厚労省関連の政府委員も複数やっていますね」

――普通のお医者さんだったら、医療行為のみで手いっぱいだと思いますが、どのようにして医療×ビジネスの世界を開いたのでしょうか。

「自分でもなんでこんなにやったのだろうと思うときもありますが、その都度、必要に応じて学んだのです。医療の世界を変えたいと、大学の医局を離れてマッキンゼーに入ったのはいいですが、ビジネスは全然知りませんでした。それで早稲田大学ビジネススクールで財務や会計、民法なども学び、MBAを取得しました。その後、在宅医療を始め、ヘルステックもスタートしましたが、グローバルの事業展開も考え、欧州系のビジネススクール、インシアードでエグゼクティブMBAも取りました。平日に在宅医の仕事をやりながら、金土日でシンガポールに飛んで、週末に通学していましたから、結構きつかったですね」

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