ローカルカンピオーネ TikTokでバズるポイントは?
J-HIPHOPナンバーをはじめ、独自のセンスで選んだ様々な楽曲に、"みんなが踊れる"振りを付けたTikTok動画がバズり、一躍人気者となった3人組・ローカルカンピオーネ。上げる動画の"楽曲"も"振り付け"もバズる極意を語ってくれた。
結成は昨年5月。秋田県出身のKOH、鳥取県出身のYUKI、京都府出身のRYOMA、3人ともローカル(地方)出身で、メンバーが適当に言ったカンピオーネの響きがよく、意味を調べたらチャンピオンだったことから名前が決まったそうだ。
YUKI コロナ禍でダンスイベントがなくなり、僕は仕事までなくって……、いつもいるメンバーで何かやろうと結成しました。
KOH 新しく何か発信できることを始めようと。それでYouTube、そしてそれを拡散させるためにTikTokを始めたんです。
RYOMA ただ当時は自分含め、TikTokでカメラに近付いてキメ顔したり、カッコつけたりすることに抵抗があるダンサーが多くて……。とはいえ若い世代にTikTokがはやり始めてたので、「やってみよう」と昨年5月から上げ始めました。
KOH 最初は、自分たちの好きな曲に乗せて自由に踊る動画などを上げてたんですけど、再生数がなかなか伸びず……。8月にYUKIが持ってきたBLOOM VASEさんの『CHILDAYS』に踊りやすい振りを付けて、「みんな踊ってみてね」とコメントを付けたら、これが初めてバズりました。
YUKI イントロからトイピアノの音が鳴っているすごくポップなヒップホップチューンで、「これ絶対に若い子好きじゃん!」みたいな。それで「#チルデイズチャレンジ」と、初のダンスチャレンジのハッシュタグも付けて投稿したんだよね。
RYOMA そこからは「このスタイルだ!」と思って、楽しんで踊れる振り付けを研究しました。上半身だけで踊れるダンスとか、少しだけ難しくすることで挑戦できるダンスにするとかね。
KOH 最終的にたどりついたポイントは、"女の子が踊りたくなるかどうか"ですね。2種類の振りの候補が残ったら、そこが選ぶ基準になってますし、親指を上げるような動きよりも、人さし指をかわいく使った振りを多く入れるなど意識しています。
RYOMA 選曲に関しては、今はヒップホップから最新のJ-POP、懐メロまでいろいろ上げています。きっかけは、昨年10月に上げたWANIMAさんの『1CHANCE』。僕らの動画のなかで最多の約1100万再生されている作品なんです。
KOH ロックナンバーなんですけど、「BPM」が速くてすごくノリやすい。あと、1度聴いただけでも歌詞が聞き取りやすいんです。歌詞の内容とリンクした振り付けをするので、そこが意外と大事なんだなという学びもありましたね。
RYOMA そのあたりから、改めてみんなが知っている曲の大切さに気付きました。知ってる曲に振りを付けるとみんなで楽しめる作品になる。
YUKI 僕らが始めた当時はダンサーでこういうTikTok動画をやっている人はいなかったので、ダンサーの新たなスタイルを作れたという自負はあります!(笑)
念願のアーティスト活動も
今年5月からは"from LC"として念願だったアーティスト活動もスタート。これまでに3枚のシングルをリリースする。
KOH 今後の目標は、ローカルカンピオーネとしては、まずフォロワー100万人。from LCとしては武道館ですね。
RYOMA 僕らのライブって絶対に楽しいと思うんです。来てくれる人は、"振りを覚えて行く"という、他のライブとは違った楽しみ方ができるんじゃないかなと。みんなで躍りたいですね(笑)。
YUKI あと、みんな洋服が大好きなので、ファッションの仕事にも挑戦してみたいです!
(ライター 新亜希子)
[日経エンタテインメント! 2021年10月号の記事を再構成]
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