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最近注目されている職業・仕事を経験した人や、これからロールモデルになりそうな第一線で働く人たちのキャリアを紹介する「最新JOB図鑑」。今回は、運用額がジャフコグループなどと並ぶ国内トップクラスの独立系VCのグローバル・ブレイン(東京・渋谷)でベンチャーキャピタリストとして働く鈴木祐介さん(40)のキャリアを解剖する。

注目高まるベンチャーキャピタリスト

一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(東京・港)の調べによると、2020年度の国内ベンチャーキャピタル(VC)の投資額は約2200億円で、12年度と比べると倍増している。スタートアップ投資が盛り上がりを見せるなか、投資の目利きをするベンチャーキャピタリストの存在が注目されている。ファンドは経験者採用のイメージが強いが、VCは新規事業やイノベーションに関心のある意欲的な若手社会人から転職先として人気があり、最近では新卒でVCに入社するケースも出てきた。

2年前にVCへ転身した鈴木さんによれば、「(企業再生を手掛ける)バイアウトファンドなどと比べて、VCは複雑な金融手法をとらないシンプルな投資と回収なので、金融以外も入りやすいと思います。商社やメーカー、コンサル、監査法人など、様々な業界から人材が集まっており、バックグラウンドは多様」という。

鈴木さんの投資対象はHRテックからエンタメ、介護、農業まで幅広く、約10社を担当している。「候補になりそうな100社のうち1社に投資するかどうかという感じなので、とにかく面談し続けていく仕事です。私が面談で気をつけているのは、起業家を一方的に評価するような姿勢にならないこと。今日1時間お話できてよかったですと、先方に思ってもらえるように心がけています」。そう話す鈴木さんは語り口も腰の低い印象で、外務省で対話力を磨いてきたことを伺わせる。米マッキンゼー・アンド・カンパニー日本法人を経て、今のVCへたどり着いたという異色のキャリアパスと、VCの仕事について聞いた。

ひと目でわかるキャリアストーリー

学生時代の夢 国際関係の研究者を志望していたが、母親の死をきっかけに、世の中を研究するよりも、良くすることに力を使いたいと決心し、外務省へ。
影響を受けた本 夏目漱石『こころ』、エーリッヒ・フロム『愛するということ』、オイゲン・ヘリゲル『日本の弓術』

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