林氏 大事なことは自分がやりたいことを言語化し、他人に発信することです。私は「世界約80億人をアントレプレナー(起業家)にしたい」と言い続けています。発信をきっかけに来る情報の中で興味がありそうな仕事にはとりあえず全て手を伸ばしています。それを可能にしてくれたのが自分で会社を持ち、業務委託でいろいろな仕事ができる身分にしたことです。

お金以外の幸せはたくさんある

――興味があることを全部やってみるというのは難しいことです。失敗するリスクもあるし、収入も気になります。どうしたら自分の気持ちに正直になれるのでしょうか。

林氏 お金以外の幸せのパラメーターがたくさんあることに気づくことが大事です。例えば私の場合、小布施町で暮らすことが幸せに直結しています。家も大きいですし、食の町なので食べ物もおいしいですし、人口1万人で半径2~3キロメートル以内に「食べログ」の評価3.5以上の店が10軒以上あります。働く時間も自分でコントロールできます。

いかがでしたでしょうか。林さんのキャリア選択を振り返ると、以下のような特徴(図表2)がありました。

林さんは「グローバルとローカル」「官と民」を行き来しながらも、イノベーションというブレない軸を持ち、それを言語化して発信し続けることで、個としてのキャリアを確立してきました。そして、お金以外の幸せのパラメーターに気づくことが自分の人生を自分でコントロールする秘訣と言えそうです。

滝健太郎
東京大学経済学部卒。生まれてこのかた日本は低成長で、バブル時代を知らない世代。A.T.カーニーのリーダーシップグループの一員として「日本の課題解決先進国化」に挑む。「創造と変革のリーダー輩出」のための社内の各種キャリア形成セミナーを主催。

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