日経MJ

2022/7/22

日本とスイスの技術を融合 芸術的価値を訴求

シチズンは日本とスイスの技術を掛け合わせた芸術的な価値を訴求。こうした時計を高価格帯で販売していくことで「シチズンが価格帯の高いシリーズも手掛けているというイメージを消費者に定着させていきたい」(同社)

高価格帯の販売を意識する背景には国内の時計市場が縮小傾向にあることが挙げられる。矢野経済研究所によると、2021年の国内ウオッチ(腕時計)市場は7100億円。20年比では14%増えたが、19年比でみると2割減のまま。新型コロナウイルス禍で販売機会が減少したためだ。

シチズン時計の旗艦店(東京都中央区)

ただシチズンの22年3月期の営業利益は222億円(前の期は95億円の赤字)と黒字に転換。19年3月期と同じ水準まで回復してきた。ブローバブランドを中心に北米での販売が好調だった。

だが国内ウオッチ事業に目を転じると見通しは決して明るくはない。コロナ前に取り込めていたインバウンド(訪日客)需要はすぐには期待できない。同社は今後もグローバルアートコレクションで販売価格が数百万円という高価格帯の時計を開発していく方針だ。

(津兼大輝)

[日経MJ 2022年7月13日付]

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