地面から生える古代の石塔
鹿谷寺跡・岩屋(大阪府太子町) 古きを歩けば(20)
大阪府と奈良県の境にそびえる二上山。ハイカーが行き交う山路の脇に、高さ約5メートルの十三重の石塔がぽつんと立っている。変哲のない形に見えるが、実は塔を残し、周囲の岩盤を掘り下げて削り出してある。大阪府太子町にあるこの鹿谷寺(ろくたんじ)跡は規模こそ小さいが、大陸の石窟寺院の流れをくむユニークな山岳宗教遺跡だ。
■20メートル四方を掘り下げ
同寺跡があるのは二上山雌岳の山頂から伸びる尾根の上。関西...
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