2014/3/12

トラベルセレクション

3組以上の家族、グループでの共同利用に限定する理由

2013年の「クリスマス会」では、実行委員の女性たちが里芋の煮物やカボチャのサラダなどを用意した

宿泊施設付き市民農園の申し込みは、3組以上の家族またはグループでの共同利用ができる人に限られる。「完全無農薬栽培なので、体調を崩して来なくなると、雑草が生い茂り、近隣に迷惑がかかります。3組以上での利用なら、助け合うことができます」と、笠間市産業経済部農政課の深澤充さんは説明する。

利用者は地元茨城在住者が2割を、東京を中心に関東が8割弱を占めている。年齢層は60代が約7割で、リタイア(退職)前後の人たちがほとんど。夫婦で金曜の夜に来て、日曜の午前中に帰るパターンが多いという。

埼玉県川口市に住んでいる川村慎一郎さん(62歳)は定年退職後、小売業に再就職。週末、笠間に通う。「土と触れ合う、憧れのライフスタイル。別荘だと不動産の取得だけでなく、維持管理費もかかる。1年でもいいから農業を体験してみようと思いました」と利用の動機を話す。

平松義行さん・豊子さん夫妻。「長女・長男の家族と申し込みました。長男一家は耕すときや、生け垣の刈り込みに来てくれます」

埼玉県越谷市の平松義行さん(69歳)は大手化学メーカーを定年退職後、子会社の経営に携わってきた。68歳でリタイアして、クラインガルテンを利用するようになった。「65歳になる前から始めたほうがいい。生まれて初めての農作業は腰を痛めるし、大変です。体力のあるうちにチャレンジしてほしい」とアドバイスする。

日帰り農園の利用者も「収穫物を分かち合う喜びには格別のものがあります」と話していた。