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ボーダー、ブラック…女子が夢中「B」の底流

日経BPヒット総研 品田英雄

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NIKKEI STYLE

 エンタテインメント、トレンド、健康・美容、消費、女性と働き方をテーマに、ヒット案内人が世相を切るコラム「ヒットのひみつ」。いまを象徴するキーワードから、話題の理由、面白いワケなど、「ひみつ」を明らかにします。今回のキーワードは【3つのB】。2014年上半期にヒットした女性向けの「B」に注目します。

先日、ファッションライターたちとの会話で、2014年上半期に人気の出たものはどれも頭文字が「Bだね」という話題で盛り上がった。

【第1のB】 ボーダー柄(横縞)

この春から街中で爆発的に増えたファッションが「ボーダー」だ。

ボーダーは普通に見かけるファッションだが、3年ほど前にタレントで占い師のゲッターズ飯田が書いた『ボーダーを着る女は、95%モテない!』という本であらためて注目された。「男性と付き合ったことがないと相談に来る女性の90%がボーダーを着ていた」という経験から書かれたものだったためだ。読者からは「あるある」と共感する声もあがった。そのため、女性の間では「着るときは注意が必要」という意識が広がり、ボーダーの人気は低下していた。

ボーダーがもてない理由は、無難だが当たり障りがない選択、もっというと安っぽくて女性らしくないためと解説されていた。

これまでとは違う今年のボーダー

だが、今年のボーダーはこれまでとは違う。脱カジュアルで女性らしさが強調されているのだという。確かに、街でボーダーを着ている女性たちを観察していると、足出し(ミニスカート)、肩だし(オフショルダー)、おへそ出し(ペプラムなど)と露出度が高く、しかも「ゆるピタ」シルエットのボディーラインを強調したものが少なくない。

また、縞(しま)の幅が均等でない変型ボーダーや手描き風など、バリエーションも広がっている。海外でも、ミランダ・カーやテイラー・スウィフトらの有名人も愛用していると多くのメディアが報じている。

ファストファッションに代表される無難で日常的だったボーダーが、ハイファッションでも通用するおしゃれで目立つ女性らしいボーダーへと変化しているのだ。

【第2のB】 ボタニカル柄

上半期の流行語の一つが「ボタニカル女子」だ。ボタニカル(botanical)は英語で「植物の」という意味。今年は花はもちろん、果実、木の実、葉や茎など植物をデザインに使ったもの、分かりやすく例えると植物図鑑の絵に近いものが、多数ファッションに取り入れられた。花柄のようにかわいらしくなり過ぎず、大人っぽくクールに着こなせるところがポイントだという。

ボタニカル女子とはそうしたボタニカル柄のファッションを身につける女性たちのことだが、彼女たちはファッションだけでなく、コスメやインテリア、文房具まで植物モノを取り入れている。

流行は女子から男子へ、ボタニカル男子も登場

これに合わせるように、原宿の表参道ヒルズはテーマに「ボタニカル・シンフォニー」を掲げてリニューアルをしたり、伊勢丹新宿店では「一輪挿し」をテーマにした展覧会を開いている。

さらにこの流れは男性にも広がり「ボタニカル男子」まで誕生している。女性同様、植物モチーフのファッションを着て、バッグを持ち、靴を履いている。また自分でハーブや野菜を育てる男性も増えている。

【第3のB】 ブラックヘア(黒髪)

ある女性美容師によると、2013年の秋から髪を黒く染める若い女性が増えたという。それまでカラーリングで美しい髪をしていた女性タレントたちにも、黒髪が目立つようになった。石原さとみ、戸田恵梨香、吉高由里子、川口春奈が黒い髪で人気だ。

2014年6月18日にはAKB48の高橋みなみが「期間限定」といいながら黒髪で登場し、大きな歓声を浴びていた。

黒髪は髪がツヤツヤに見える、清楚な印象を与える、黒髪効果で色白に見えるなどのメリットがある一方、イメージが偏りやすい、老けて見えるといったデメリットがあるといわれる。それでもなお、「男性は黒が好き」との声もあり、人気が高まっている。

無難な生き方と、おしゃれが合体して誕生した「3B」

この夏、ちまたに目立つ3つのBだが、共通するものがある。それは、どれも昔からある普通のものであることだ。

ボーダーはマリンルックと呼ばれ定番になっているし、植物柄を着る人も野菜を育てる人も存在した。黒髪は日本女性の特徴である。そうした普通のもの、流行からは遠いところに位置していると思われた3つのB。それを手間やおカネをかけ高級感漂うおしゃれなものに、ワンランクアップさせる。

普通で無難な生き方をしている人に、おしゃれを意識して輝きたい人たちが加わって生まれたのが、2014年上半期のヒット「3B」の背景といえそうだ。

(敬称略)

品田英雄(しなだ・ひでお)
日経BPヒット総合研究所 上席研究員。日経エンタテインメント!編集委員。学習院大学卒業後、ラジオ関東(現ラジオ日本)入社、音楽番組を担当する。87年日経BP社に入社。記者としてエンタテインメント産業を担当する。97年に「日経エンタテインメント!」を創刊、編集長に就任する。発行人を経て編集委員。著書に「ヒットを読む」(日経文庫)がある。
[参考] 日経BPヒット総合研究所(http://hitsouken.nikkeibp.co.jp)では、雑誌『日経トレンディ』『日経ウーマン』『日経ヘルス』、オンラインメディア『日経トレンディネット』『日経ウーマンオンライン』を持つ日経BP社が、生活情報関連分野の取材執筆活動から得た知見をもとに、企業や自治体の事業活動をサポート。コンサルティングや受託調査、セミナーの開催、ウェブや紙媒体の発行などを手掛けている。

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