保育園が決まったら 復帰までにやるべきことリスト
保育園が決まったら、まずは会社へ報告する
保育園が決まったら、いよいよ本格的に職場復帰となります。上司に、子どもの保育園に入園の可否と、いつから復帰できるかについて連絡をしましょう。
社内の業務の都合もあるため、「もう少し早めに復帰できないか」「慣らし保育もあるだろうから、最初はゆっくりで構わないよ」などと、状況に合わせて復帰の日時を調整していくことになります。
認可保育園の多くは、預け始めの1~2週間程度は「慣らし保育」として、午前中または15時くらいまでしか預かってもらえないことがあります。
慣らし保育の期間中、祖父母やベビーシッターなどにお迎えを頼める場合は安心ですが、第三者にサポートを頼めない場合は、会社を早退しなくてはならなくなります。中には、慣らし保育の期間を終えてから、4月中旬に復帰するという人もいます。まずは上司に相談してみましょう。
保育園に預ける日をイメージしてみる
いざ、子どもを保育園に預けて仕事に復帰すると、家事や育児の時間がかなり少なくなります。朝起きたら、自分の身仕度と、子どもの着替え、子どもの熱を測って、保育園の連絡帳を記入、朝食を作って、子どもに食べさせ、自分も食べて、出発……と、非常に慌ただしくなります。
電車やバスで通勤している場合は、職場を何時に出て、何時何分の電車やバスに乗れば、保育園のお迎えに間に合うかも調べておきましょう。
保育園から子どもを連れて帰宅した後も、寝るまで慌ただしい状況は続きます。夕飯を作り、子どもに食べさせ、自分も食べて、お風呂に入れて、寝かしつける家事・育児に追われます。
夕飯用の食材をいつ買いにいくのか、夕食は帰宅後イチから作り始めるのか、それとも当日の朝や前日の夜にある程度下ごしらえをしておくのか、帰宅後の家事を少しでもスムーズに進めるために、実際にシミュレーションをしておくといいでしょう。
保育園から帰ってきた子どもはお腹が空いていて「すぐにご飯を食べたい!」と泣きじゃくったり、ママに甘えたくてまとわりついてきたりすることも多いでしょう。ある程度夕飯の下ごしらえをしておくと、夕飯を食べ始める時間が早くなります。フルーツやおにぎりなど、子どもの小腹を満たせるものをすぐに準備するという手もあります。
また、子どもが乳児のうちは、授乳の時間も必要です。授乳中は家事もストップしてしまうため、そういう時間も想定しておく必要があるでしょう。
以下では、復帰後との一日のイメージとチェックリストを紹介します。ぜひ参考にしてください。
6:00 ママ起床 身仕度、朝食作り
7:00 パパ・子ども起床 身仕度、朝食
7:45 保育園へ出発
9:00 出社
17:00 退社
17:50 保育園お迎えへ
18:15 スーパーによって帰宅、授乳、夕食づくり
19:30 夕食
20:00 入浴
20:30 就寝
復帰して慌ただしくなる前に、保育園の送迎や家事、通勤時間など、夫婦で一度棚卸しをしてシミュレーションしておくと安心です。
【復帰前のチェックリスト】
□ 保育園グッズはいつ準備する?
□ 保育園までどうやって行く?
ベビーカーの場合(○分)/抱っこひもの場合(○分)/自転車の場合(○分)
□ 雨の日はどうする?
□ 保育園の送り迎えはそれぞれ誰が担当する?
家事
□ 食材や日曜日にはいつ買いにいく?(誰が?)
□ 洗濯は毎日する? 洗濯する・干す、取り込むタイミングは?(誰が?)
□ 夕飯はいつつくる? 時間はどのくらい? 作り置き、レトルト、冷凍惣菜はいつどのくらい準備しておく?(誰が?)
□ 週末のまとめ家事では何をしておく?(誰が?)
□ 時短家電をどこまでそろえる? 食器洗浄機/洗濯乾燥機/自動掃除機…
□ 家事代行頼む? どのくらいのペースで何(掃除、料理など)を頼む?
通勤
□ 何時何分発の電車に乗れば、出社に間に合う? 第二手段は?
□ 何時何分発の電車に乗れば、お迎えに間に合う? 第二手段は?
□ パパとの連絡のとり方は? メール/LINE/メモ
□ いざというときの第三者の連絡先はどうやって共有する?
□ 災害時にはどちらがどのように迎えに行く? 連絡方法は?
【まとめ】
2・保育園に預けて出社する1日をイメージしてみる
3・家事の細部をイメージして効率化できる部分を洗い出す
この人に聞きました
人材育成コンサルタント/キャリアアドバイザー 株式会社キャリアン 代表取締役。専門は人材育成・組織能力開発やマネジメント・キャリアに関するコンサルティング。1989年に人材育成子会社を立ち上げ常務、社長、会長。キャリアアドバイスを普及した経験を活かし、2013年に一人ひとりの生涯キャリアを支援するキャリアンを設立。現在は、「管理職からのキャリアデザイン」「ダイバーシティ・マネジメント」「DEWKS(Double Employed with Kids)のキャリアデザイン」などのセミナーに加え、仕事と結婚・出産・育児・教育に悩むワーキングマザーはもちろん、男性管理職や両親(祖父母)からの相談も増えている。
(ライター 西山美紀)
[日経DUAL2014年2月20日掲載記事を基に再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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