検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

夫が義母の前で「ぼくちん」に… ワーママ赤裸々座談会(2)

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

 前回の「祖父母への感謝とストレス」は、実母と同居、遠方からの泊りがけ、義母が週2通い……それぞれのカタチで祖父母サポートを受けながら共働き子育てをしているワーママ3人が、感謝の気持ちを語るとともに、その裏にある「家族間の難しい距離感」も吐露…。今回は、その距離感が原因となった"修羅場"体験をリアルに語り尽くす。

………………………………………………………………………………

飯田さん…34歳。メーカー、企画。フルタイム勤務。都内在住。9歳と7歳の娘を持つ。夫婦ともに地方出身。現在は埼玉に住む義母週3日、ファミサポ週2日、栃木に住む実母月3日のサポート体制。

川上さん…40歳。医療、広報。フルタイム勤務。都内在住。10歳息子、3歳娘を持つ。夫婦ともに地方出身だが、実母と同居し、5人暮らし。夫は長期海外出張で不在になることが多い。

佐久間さん…37歳。IT、企画。都内在住。フルタイム勤務。3歳娘を持つ。夫婦ともに地方出身。現在はベビーシッターを週1日手配している。実母は3~4カ月に1回ほど上京。

母が用意する夫の朝食は、いつも冷たい"たまご豆腐"

――前回、「夫との関係が難しいこともある」(前回記事「超リアル!祖父母支援 感謝の裏に難しい距離感」)という話が出ていましたが、具体例があったら教えてください。

川上 「実は、"たまご豆腐事件"というのがありまして…」

一同 「たまご豆腐?!」

川上 「うちは母が同居しているので朝食は準備してくれることが多いんですが、夫は長期出張も多いし、出張でない日も朝早かったり、夜遅かったりで不規則。朝食抜きのことも多いんです。それでも母としては、『婿に食事を出さないわけにはいかない』という気持ちもあるようで、一応準備してくれるんですよ。だけど、いつ食べるか分からないので温かい料理は不適切と思うらしく、いつ食べてもいいようなものを取りあえず夫の席に出してくれるんです。そのうちの1つがたまご豆腐。しかもなぜか、それだけは毎日あるんです」

佐久間 「毎日!! 確かに調理が不要で便利なメニューですが、毎日はキツイかもしれませんね」

川上 「それが1年くらい続いたある日、夫がぼそっと私に言ったんです。『あのさ…、ぼく、たまご豆腐嫌いなんだよね』って」

一同 (大爆笑)

川上 「母としては、豆腐とたまごが入ってるから栄養バランスもいいって思ったんでしょうね。さらに、なぜか夫がたまご豆腐を好きだと思い込んでいたようで…。しかも、私と母と子ども達は一緒にダイニングテーブルで朝食を食べるんですが、いつ食べるか分からない夫の分だけは隣の和室に置くんですよ」

――なんか切ないですね(笑)。

飯田 「でも、うちは逆のパターンだけど、似たようなのありますよ!"食パン事件"!」

一同 「食パン事件!?(笑)」

飯田 「毎日パンを買ってると、昨日の残りのパンっていうのも食卓に混ざってきますよね。そのとき、義母は必ず夫には新しいほうのふかふかの食パンをあげるんです。まずは夫、その次が孫、そして自分…」

佐久間 「やっぱり息子は一番なんですね! じゃあ、飯田さんのは?」

飯田 「もちろん、パサついた、一番古いのが回ってきますよ(笑)」

一同 (爆笑)

人生の一大イベントで母と夫が険悪に…

佐久間 「私の母は、子どもの病気のときなど緊急時だけ、地方から1~2週間上京してもらうんですが、娘の病気と新居への引っ越しが重なって2カ月以上滞在してもらったことがあり、そのときに、夫と私と母の関係が悪くなってしまったことがあるんです。母は孫をかわいがっていて、できれば毎月でも会いに来たいくらい。でも、夫はできれば第三者の手を借りたくない人。引っ越し前後で子どもも病気、というわやくちゃな家で2カ月も同居生活をすることになり、だんだんお互いの嫌な面ばかり気になり始めて、最後は実母と夫の直接対決が始まっちゃった!」

飯田 「うわわ~! どうやって話し合ったの?」

佐久間 「まずは、夫と私の2人で朝3時まで近所のファミレスで話し合い。『何がイヤなの? 全部話して』と、とにかく夫の気持ちを聞きました。夫が最初に言い出したのは、母が勝手に新居の洗面所に突っ張り棒を設置したのが気に入らなかったとか、そういう小さいことでした。夫婦二人で土地選びから設計まで必死にやってきた念願の一軒家だったんです。よくよく聞いてると、家を建てるという人生の大事な節目に他人が入ってくることがイヤだったみたいですね。夫は、家族の大黒柱はオレだ!という意識が強かったんです」

――お母さんとは、どうやって話したんですか?

佐久間 「夫と話し合った後に、母とも2人で話し合いました。『子どもの成長や自分達の体力を考えると、手伝える今のうちにこそ協力してあげたい』という母の気持ちはとてもうれしかったです。でも、家族4人でやっていきたいという夫の気持ちも分かる。とにかく両者から話を聞くだけ聞いて、それからは滞在期間を短めにしたり、滞在中も週に何日かは千葉に住む兄の家に泊まってもらうなど工夫するようにしてもらいました」

義母と夫が「ママと息子」に戻る瞬間が気持ち悪い

飯田 「きちんと話し合って良かったですね! うちは、義母にも私の母にも手伝ってもらってるんですが、最初のころは、埼玉に住む義母が月曜に来て金曜まで泊まるという生活だったんです。合理的で家事もサクサク進める義母のサポートはとても助かったのですが、夫がどんどんと家事も育児もしない"息子"に戻っていくのが見ていて明らかで、『ママのかわいい息子になっているのが気持ち悪いの!』って私が切れて言っちゃったことがあります……」

川上 「気持ちは分かる! 夫って、義母の前ではすぐに子どもに戻っちゃうし、義母も息子ってずーっと可愛がっちゃうんですよね。母と娘、と言う関係とはまた違った愛情がありますよね。でも、それを面と向かって言っちゃうなんてよっぽどストレスがあったんでしょうね」

飯田 「『あなたは100%お義母さんのコピーなの?!』とも言ってしまい、夫は『侮辱だ!』ともちろん激怒ですよ(笑)。妻に自分の母のことを言われることが男の人って許せないんですよね。すると、夫もたまに来ていた私の母と私の様子を『君達はベタベタしていて他人が入り込めない関係が、気持ち悪いんだ!』と言い出して…。もう大げんか」

――お二人とも言えないことがたまってたんでしょうね。もう徹底的に夫婦で言い合ったんですね。

飯田 「最初のころは、義母が来ると夫は早く帰ってきたり、『うちの味だ』と喜んで手作りの夕食を食べたり、あからさまに喜んでいて、嫁としては複雑な気分だったんですよね。なんだか、『ぼくちん』に戻っていく夫をみるのが…。しかも、私がたまに料理すると義母が『あら、珍しい! ほら、ママの手料理よ!』って孫に言うのでイラッとくることもあって。私もストレス絶頂でしたが、義母も家事より仕事に重心が移ってきている私に不満があったんだと思います。いま振り返れば、あのとき徹底的にお互いの不満を吐き出して、話し合う時間が必要だったんだと思います。

川上 「結果的に、いい方向に向かったんですか?」

飯田 「それ以来、義母には週3日程度に滞在を減らしてもらうと同時に、私の母にも来る頻度を減らしてもらい、ファミリーサポートなどのアウトソーシングを週2日お願いするようにしました。他人のほうが気楽なこと、家族だから頼みやすいこと、など少し分けたことで夫婦の関係も少し良くなりました。夫もどちらの母が来ても同じくらいの帰宅時間にするように気を付けているようです(笑)」

――それでも、実母より義母のほうが頼みやすいんですか?

飯田 「私の場合はそうですね。実母は、孫への愛情が強過ぎて、大量の夕飯を一度に作っちゃったり、わわわーっと子どもに一気に近寄り過ぎちゃったりするんですよ。一度の夕飯にパスタとハンバーグとチャーハンと唐揚げ…みたいな」

一同 「ごちそうだ!」(爆笑)

飯田 「そういう実母の育児を夫はよく思っていない。その関係を見るのがつらいんです。義母は、栄養バランスの取れた料理をきちんと作って、子どもの宿題なども見てくれる。週に5日はさすがに私が耐えられないけど(笑)、実母と夫がバトルになるより、私が我慢する方がずっといいですね」

夫が同居の実母に限界 この修羅場をどう切り抜けたか

――川上さんの家はお母さんと同居ですが、その辺、ご主人とお母さんの関係はどうですか?

川上 「基本的に夫は海外出張が多くて忙しい仕事なので、子育てや家事は期待できない。私もフルタイム勤務。母がいないとわが家は成り立たないんです。夫もそれが分かってるから、母については何も言わないです」

――じゃあ、感謝しているお礼の言葉とかは?

川上 「それも、ないんですけどね」

一同 「えっ?!」

川上 「夫と母は、あまり会話がないんですよ。母には生活費も渡してるし、お礼のポケットマネーも私が毎月渡しているんですが、母はマイペースで強気な人で、『ありがとう』といった態度は全く出さない。"子どもを見てあげている"し、当たり前だと思ってるんでしょうね。一方で夫も"オレの家に住まわせてあげている"という気持ちがどこかにあるんだと思います。でも、共働きでやっていくためには母の手助けは不可欠なので、お互いにもう見て見ぬふりという感じで…」

――過去にもめることもなかったんですか?

川上 「一度ありました。同居して1年目くらいに2人がぶつかって、夫が『お義母さんに出て行ってもらおう』と言い出したんです。母のほうは、私が味方になって、一緒に夫の悪口を言ってほしかったんですね。でも、それをしたら夫の居場所がなくなってしまうのも分かっていて、すごく悩んで会社の先輩ママに相談しました。すると、『夫が悪い。でも、あなたも良い子になろうとしてるんじゃない?』と言われてハッとしたんです」

トライ・アンド・エラーを繰り返して見えたわが家のカタチ

――それで、どうしたんですか?

川上 「その日に帰って、もう深夜だったけど母に夫や私の気持ちを言って口論になりましたよ。母にも『私のおかげでやっていけてるんでしょ』という自負もありますし。その後、夫も反省し『お義母さんがいないと成り立たない。いてもらおう』と謝ってくれました。私も母には毎日のことでもこまめにお礼を言ったり、週末など私と子ども達と母という夫抜きのお出かけの時間を作ったりして、気分転換してもらうようにしています。今は同居して3年が経ち、夫と母の会話は少なくても、"わが家のカタチ"が出来てきた気がします」

飯田 「うちも義母や実母の滞在日数を変えてみたり、アウトソーシングしてみたり、いろいろトライ・アンド・エラーで数年やってきて、やっと最近みんなが気持ちいい距離感が分かった気がします」

佐久間 「私も『家族だけで頑張っていきたい』という夫の気持ちを尊重しながら、必要なときにはアウトソーシングを頼むようになったことで、夫と母の関係も改善しました。母にもまだヘルプをお願いすることはありますが、実家に電話をするときには夫に替わってもらって一言でもいいから母にお礼を言うようにお願いしています。そうすることで、次に会ったときにお互いにいい気持ちで過ごせますから」

(次回に続く)

(ライター 岩辺みどり)

(日経DUAL2014年4月8日掲載記事を基に再構成)

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_