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隠れメタボが進行、40歳からの血液リスク管理術 日経ヘルス・フォーメン

2012/3/25

メタボ=メタボリックシンドロームは密かに全身の血管を痛めつけある日突然、脳梗塞、心筋梗塞など命にかかわる病気を発症する。この体形だけではわからないメタボ進行を食い止めるのが定期健康診断などの結果を活用した血液リスク管理術である。

いまや肥満の代名詞として使われているメタボ(メタボリックシンドローム)だが、その本当の怖さをちゃんと理解している人は少ない。最近では、健診結果がメタボリックシンドロームの診断基準を超えると、ドミノ倒しのように次々と体に異変をもたらすメカニズムが詳しくわかってきた。

 
 

メタボの第1歩目は、いうまでもなく内臓脂肪の蓄積にある。昭和大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科の平野勉教授は「体内の腸の周りにたまる内臓脂肪にはとりすぎたエネルギーの貯蔵庫の役割があるが、たまりすぎると門脈という血管を通して脂肪(遊離脂肪酸)が肝臓に流れ込み、そこで中性脂肪がたくさん合成されるようになる」と話す。

じつは、この中性脂肪上昇がメタボの第2歩目だ。血糖値を調節するインスリンの働きを低下させたり(インスリン抵抗性)、コレステロールの代謝を異常にする原因となる。しかも、増えすぎた内臓脂肪からは悪玉ホルモンが分泌されインスリンの働きはさらに低下、血圧上昇も引き起こされる。

こうなるとメタボ進行は駆け足だ。脂質異常や高血圧は太い血管の動脈硬化を進め、血糖の上昇は毛細血管など中小の血管の機能を低下させる。つまり全身の血管を少しずつ痛めつけていくのがメタボなのだ。メタボが進行すると脂質異常症、糖尿病、高血圧症などの病気を発症するが、病名がつかないメタボ状態でも動脈硬化は密かに進み脳血管疾患(脳出血・脳梗塞)、心疾患(心筋梗塞・狭心症・心不全)のリスクを大幅に高める。

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