朝時間を有効に活用するため、せっかく早く起きたとしても、実は朝「しないほうがいい」もあるのです。朝やるといいこと、やらないほうがいいことについて脳や睡眠、栄養管理などの専門家に聞きました。
「脳と睡眠の研究から、朝はドーパミンやアドレナリンなどの分泌量が増え、ひらめきがアップすることが分かっています」と話すのは、脳科学者の篠原菊紀さん。「逆に、記憶の定着は眠っている間にされるので、単語を覚えるなど単純な記憶作業は夜、寝る前にするほうが向いているかもしれません」。エッセイストの金子由紀子さんは、「朝、モヤモヤしていることを片づけると、一日を前向きに過ごせます」と、心への影響を話す。

以下では、朝やるといいことと悪いことを、脳や睡眠、栄養管理などのプロに挙げてもらった。「ただ、悪いことに挙げられているものの中には、朝やっても効率が上がりにくいというだけで、必ずしも“悪い”わけではないものもあります。いいと言われたからといって自分に合わないことを無理に続けようとしたり、悪いと書かれているからといって長年の心地よい習慣を辞めてしまったりと、個人差があるのを無視して、ペースを崩すのはおすすめできません」(スリープクリニック院長・遠藤拓郎さん)
以下の分類を参考にしつつ、本当に自分に効果的だと感じる朝時間を見つけよう。