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組織に嫌いな人を作らない 多様性社会を生き抜く知恵

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NIKKEI STYLE

 近年、ダイバーシティー(多様性)という言葉をよく耳にするようになりました。年齢、性別、働き方、国籍…さまざまな違いを認めて組織を強化していこうという流れの中で、組織で必要とされる人材であり続けるためにはどうすればいいのでしょうか。前回に続き、リクルートワークス研究所の大久保幸夫さんに聞きました。

「腹をくくってください」――これからのキャリアのあり方を考えるときに、私はこう言っています。「腹をくくる」というと、大げさに聞こえるかもしれませんが、要するに「自分のキャリア形成を会社任せにしない」ということです。

通信技術の発達やグローバル化により、ビジネスを取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。企業間の競争もより激しさを増しています。企業がこうした激しい競争を生き残っていくためには、優秀な個人の力が大切になってきています。

国家も企業も右肩上がりに成長していく時代であれば、トップに黙ってついてきてくれる従順さが個人には求められましたが、今はそういう時代ではありません。会社の言いなりになっている人は大した仕事はできません。強い個人とそれを支えるフォロワーがいる組織こそが生き残っていけるのです。「これをやりたいんです!」「会社の今後の成長のためにこれをするべきです!」――強く主張できる人が求められるのです。

まずは相手に関心を持つことから

ただ、こうした主張も"ひとりよがり"になってしまっては意味がありません。自分だけで"腹をくくる"のではなくて、会社や上司と折り合いをつけて"腹をくくる"ことが重要です。周囲との"すり合わせ"なしに突っ走ってしまったり、逆に"周囲は私のことを認めてくれない"と落ち込んだりしてしまう人が多いように感じます。あくまで上司との信頼関係の中で主張し、突っ走れる個人が評価されるのです。

では、上司との信頼関係はどうやって築くか。まずは「相手に関心を持つこと」です。自分の上司は何が仕事で、何によってさらにその上の経営層から評価されているのか――多くの部下は知らないものです。知ろうとすらしない人が大半です。

しかし、上司との関係も、友人関係や恋愛関係と一緒です。まずは相手に関心を持つことからスタートします。そして上司の役割を正しく理解し、自分ができる部分で貢献しようとする気持ちを抱き、建設的な提案を行うことです。建設的な提案と言っても、特別なことではありません。

例えば「こういう方法にしたら時間が短縮できます」といった日々のちょっとした業務改善の提案などでいいのです。そうした小さなことの積み重ねで信頼関係は育まれていきます。集団の目的達成のためにはリーダーを補佐するフォロワーシップが大切なのです。

数年前から"ダイバーシティー(多様性)"という言葉を日本でもよく耳にするようになりました。年齢や性別、国籍などを問わず多様性を容認し力に変えることで、企業の競争力を高めようする考え方です。

私は、女性たち自身がダイバーシティーに溶け込めるかどうかも非常に重要だと思っています。企業で必要とされる人材であり続けるために、「どんな人とでもうまくやれるかどうか」は欠かせない資質です。分かりやすくいうと、「部署の中に嫌いな人をつくらない!」ということです。「嫌い」という感情が出てくると仕事のパフォーマンスに影響します。どんな人の中にも、その人なりの良さを認め、上手にやっていくスキルは、これからのダイバーシティー社会では大いに必要とされる力の一つでしょう。

ところで、「管理職になりたくないんです」――こう話す女性が少なくありませんね。しかし、管理職のあり方も、変わりつつあります。今は部長も6割が"プレイング部長"だと言われています。"管理職"といっても、管理業務だけを行うケースは少数派で、むしろこれまでの第一線の職務を行いつつ、管理的な役割も担当するケースが一般的です。むしろ、今までの職務の延長線上に自然な形で管理職があると考えたほうがいいと思います。

それに今は、社内に派遣社員やパート、アルバイト、業務委託など様々な立場の人が存在する横方向の組織になってきています。管理職ではなかったとしても、リーダーシップを発揮する機会は数多くあります。個人で完結する仕事をすることは少なく、新入社員の頃から全員がリーダーシップを発揮することが求められます。そして、一人一人がリーダーシップを発揮できる組織こそが、これからの時代を生き残っていける優れた組織だと言うことができるのです。

この人に聞きました

大久保幸夫さん
リクルートワークス研究所長。1961年生まれ。83年一橋大学経済学部卒業。同年株式会社リクルート入社。99年にリクルートワークス研究所を立ち上げ、所長に就任。2010年~12年内閣府参与を兼任。11年よりリクルートホールディングス専門役員就任。12年人材サービス産業協議会理事就任。

(ライター 田中美和)

[nikkei WOMAN Online2013年7月3日付記事を基に再構成]

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