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「前向きにがんばって、輝く勝ち組になる――」

これは女性たちが目指すべき生き方として、女性誌が長らく掲げてきた考え方ですが、このごろは「ポジティブだけでは生きられない……」という意見もちらほら。確かにがんばって勝ち組になれればステキですが、人生にはがんばっても勝てないことはあるものです。

右肩あがりの生き方は約束されず、パイも小さくなった今、勝ち組になれない可能性も残念ながら高くなっています。

そのような状況のなかで、働き女子世代にはまだ「ひと花咲かせなきゃ」症候群に陥っている人も少なくありません。その一方で「今の私じゃ、ひと花なんて咲かせられない……」とウツウツとしている人も少なくないと思います。

こんな時代におすすめしたいのは「負けない組」になること。「勝つ」ことはできなくても、日常をなるべく平穏に過ごし、いたずらに「負け」を背負い込まない。そして、ピンチに陥ったときにどん底まで落ちてしまわない「備えのある自分」を目指す生き方です。

「負けない組」は、いざ!というときのために力を温存する、燃費のいい生き方でもあります。この連載では、ジャーナリストとして、またキャリアカウンセラーとしてさまざまな立場の女性の声を聞き、働き女子の先輩として実体験を積んだ私が、具体的なケースに基づいて、「負けない組」の心構えや考え方をガイドします。

他人を蹴落とした誰かが「勝ち」をひとり占めする社会は持ちこたえられないと、多くの人が気づきはじめました。これからは「勝ち」を他人とシェアしながら、おだやかに、しかし確実に人生や仕事を回していきませんか? 

「負けない組」の心構えで「備えのある自分」になれば、非常時に周囲に手を差し伸べる余裕も生まれるかもしれません。自分も負けないし、周りにいる人にも負けさせない――なるべく社会に負けを作らない、新しい社会観も探ってみたいと思います。最初のテーマは「社内いじめ」。上司によるパワハラも含め、3回にわたって考えます。

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