もう一度おさらい 年賀状のマナー

職場の上司や同僚、取引先などにはやはり、年賀状を送付する人も少なくないはず。しかし、実際書こうとすると「どう書けばいいか」悩む人もいるはず。いまさら聞けない年賀状マナーの基本を紹介します。

1.目上の人には「謹賀新年」を、「迎春」「賀正」は×

目上の人に賀詞を書く場合は、尊敬の念を込めた「謹」や「恭」の文字の入った「謹賀新年」「恭賀新年」を使う。「迎春」や「賀正」は簡略化された言葉なので失礼に当たる。

2.「新年」と「明けまして」は重複するので×

「新年」と「明けまして」は意味が重複するので一緒には使わない。また、「謹賀新年」などの賀詞を用いた場合も、「おめでとうございます」と意味が重なるので注意しよう。

3.「去年」はNG。忌み言葉も避けて

「去る」の文字を使った「去年」は書かないこと。使うなら「昨年」や「旧年中」に。同様に「失う、倒れる、枯れる」などの忌み言葉も使用しない。

4.年賀メールは上司や取引先にはNG

年賀メールを送っていいのは、親しい友人や昨年も年賀メールだけが送られてきた相手、年賀状を送りたくても住所不明の相手のみ。上司、取引先、目上の人には送らない。

5.「課長様」など肩書に敬称は付けない

敬称の基本は、会社名・部署名・役職のあと、名前に「様」を付けると心得ておこう(例:○○株式会社○○部○○課 課長 鈴木太郎様)。

6.出遅れた挨拶は“寒中見舞い”として出す

年賀状を出す機会を逸してしまった場合に、季節の挨拶として使えるのが寒中見舞い。寒の入りである小寒(1月5日ごろ)から立春(2月4日ごろ)前日の節分までに出す。

この人たちに聞きました

新谷尚紀さん
 國學院大學文学部教授。民俗学者。早稲田大学第一文学部史学科卒業、同大学大学院博士課程修了。国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。『日本のしきたりがわかる本』(主婦と生活社)、『民俗学とは何か』(吉川弘文館)など著書多数。
松田満江さん
 リカレントキャリア代表。キャリアディベロップメントアドバイザー。大手電機メーカーの海外人事、役員秘書を経て、人材育成、ビジネスマナーの指導などを行う。著書に『ビジネスマナー完全ガイドブック』(早稲田出版)など。

(日経WOMAN 福島哉香)

[日経WOMAN2013年12月号の記事を基に再構成]