身勝手上司、仕事を覚えない部下… 職場の「イライラ」捨てる方法
怒りは認めて伝える自分を満たす時間も大切
人がイラッ、ムカッとするとき、その背景には、上のようなさまざまな思いが渦巻いている。「なかでも大きな原因は"期待"です。『○○であるべきなのに』『○○してほしい』といった相手に対する期待が満たされないことが不満となり、怒りへとつながります。また、感じた怒りを上手に相手に伝えられないことで、さらに怒りが募るという悪循環に陥っていきます」
「怒りは、相手への期待の裏返し。"普通は、こうあるべき"といった自身の思いが相手への期待に表れ、それが満たされないと怒りに変わるのです」と話すのは、心理療法家の川畑のぶこさん。また、感じた怒りを「イライラするなんてダメだ」「こんな自分はよくない」などと否定すると、余計にストレスがたまってしまう。
まずは怒りを感じている自分を、客観的に「怒っているんだな」と認めてあげることが大切だ。その上で、怒りのもとになっている自身の思いを見直し、感じたことを相手に伝えるようにしていけば、怒りの感情はかなり、捨て去ることができるという。
「上司だったらこうあるべき」「部下なら当然、こうするべき」…あなたの怒りの背景に、こうした思いが入り込んでいない?見直してみよう。
以下の「怒りを解消する伝え方」を活用すると、自分の感情が相手にぐっと伝わりやすくなる。
「感じているイライラや不満を相手に伝えないと、相手が善処する機会を奪うことにもなります。自分だけではなく相手のためにも、しっかり伝えましょう」
日常で自分の心理的欲求が満たされず、我慢してばかりだとイライラしやすくなるのも事実。「疲れたらダラダラする」「大好きな○○のコンサートに行く」など、自分を喜びで満たすようなことを、積極的にスケジュールに組み入れていこう。