■疾走姿を「流し撮り」
スポット | 強み | 弱点 |
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動物園 | 身近で訪れやすい | 記念撮影のみになりがち |
観光牧場 | 自然体の馬を撮れる | 都心から少し遠い |
馬事公苑 | 馬車や競技馬などを 撮れる | 馬術競技には双眼鏡が 必要な距離 |
競馬場 | 疾走する力強い馬を 撮れる | 双眼鏡が必須な距離 |
牧場まで行かずとも、都心からのアクセスの良さでいえば、日本中央競馬会(JRA)の馬事公苑(東京都世田谷区)も馬を間近に見ることができるスポットだ。
馬術の競技場や診療所を擁する同苑では毎週木曜日に一般客向けに馬車も登場。先着順で乗れて撮影もできる。ただし他の行事の都合で行われない場合もあるので、事前に公苑事務所に確認が必要だ。基本的には観光地ではないため、一般向けのイベント以外に競技馬を撮影用に常に用意しているわけではないものの、年末年始を除けば苑内を散歩していると何頭かに出合えるはずだ。
馬といえば、すぐさま競馬を思い浮かべる人も多いだろう。難易度は少し高めだが、競走馬の写真を撮ってみよう。競馬場でサラブレッドを間近に撮影できる場所はパドックと、場合によっては「返し馬」と呼ばれる出走前のならしだ。それでも馬との距離は離れているのでiPhoneで撮影するにはレンズに装着する双眼鏡があった方がいい。
22日に中山競馬場で開催される有馬記念も楽しみだが、今回は平日に、地方競馬の船橋競馬場(千葉県船橋市)で撮影に挑戦した。同競馬場によると「馬が驚かないよう、フラッシュは禁止している」とのこと。ここでもマナーはしっかりと守ろう。
パドックや返し馬で目をつけた競走馬の投票券を買い、思いを託して撮影するのも面白いだろう。よりすてきな写真が撮れるはず(?)だ。
冬場は曇りの日ともなると最終レースが行われるころには薄暗くなる。実は、「流し撮り」をするのにはこうした頃合いがちょうどいい。コツは動画のように撮ることだ。
iPhoneに標準搭載されているカメラアプリの画面内でしばらく目当ての馬を追いかけ、iPhoneを被写体に合わせて動かす速度が安定したところでひたすら連写する。その際、シャッター代わりの音量ボタンを押しっぱなしにすると操作しやすい。何回かのレースで試して体を慣らしていこう。観覧席の高い位置から見下ろして撮影すると、背景が地面だけになるのでよりシンプルな写真になる。