ほうれい線ケア 仕上げは額、眉、目のマッサージ
この連載では、ほうれい線を徹底的に撃退する方法として、顔のインナーマッスルである深層筋から、首、あご、側頭部、口元、頬の筋肉をほぐし、鍛えて若返らせる方法をご紹介してきました。シリーズ最終回の今回は、仕上げとして額、眉、目のマッサージと筋トレをご紹介しましょう。
まず、額のケア方法をご紹介します。額がこっている人は、額の上部である側頭部(耳の上あたり)もこっているもの。側頭部は頬の筋肉を上から支えているので、額から側頭部、さらに頭頂部までしっかりほぐしておきましょう。この一帯が柔軟になっていると、ほうれい線ができにくくなるんですよ。
額から頭頂部のマッサージ
2.指を徐々に上にずらし、生え際から頭頂部まで丁寧に揉みほぐしていきます
次は、眉のマッサージです。眉の筋肉は目を支えているために、実はとてもこる部分なのです。目が悪い人、パソコン作業の多い人は、目の疲れと同様に眉の筋肉も疲れて固まっているはず。
また、年齢を重ねると、まぶたの皮膚がたるんで下がってくるために、まぶたを上げようとして眉の筋肉に力が入ります。これもこりの原因になるのです。
眉の筋肉を指でつまんでみてください。意外なほど痛くありませんか? 痛いのはこっている証拠です。
そして、鏡を見ながら眉を上げてみましょう。左右の眉は同じようにバランスよく上がりますか? 多くの人は、利き手の側の眉が、高く上がる傾向があります。
このマッサージをすると、眉の筋肉がほぐれて左右の眉のバランスが整い、メイクで眉を描くときにも、きれいなラインが描けますよ。目の疲れも取れるので、ぜひ試してくださいね。
眉のマッサージ
2.親指を眉頭の骨の下のくぼみに当てて、ぎゅーっと押します。机に肘をついて、頭の重みを指にかける感じで行うといいですよ
3.眉尻に向かって親指の位置を少しずつずらしながら、同じ動作を繰り返します
次に、目の筋肉を鍛えましょう。目の周囲にある眼輪筋という筋肉は、まぶたを上げ下げするときに使うので、この筋肉が衰えると、目がパッチリと開かなくなります。また、睡眠中にまぶた少し開いて白目が見えている人がいますね。これも眼輪筋が弱り、まぶたがきちんと閉じなくなっているのです。
目元グーパー
2.パッと思い切り開きます(4秒間)
3.1、2を5回繰り返します
目の筋トレを続けていると、衰えていた眼輪筋が若返り、まぶたのたるみがなくなって目がパッチリ開くようになります。二日酔いなどで目がむくんでしまったきにも、ぜひ試してみてください。むくみがとれて、目がスッキリしますよ。
今回紹介したケア方法は、いつでも時間のあるときに行ってください。
特にオススメはメイク前です。眉のバランスが整い、目がパッチリ開くので、メイクを美しく魅力的に仕上げることができます。
ここでご紹介したほうれい線ケアは、ほうれい線の撃退にとどまらず、たるみや毛穴の開きといった肌の老化を予防することにもつながります。いずれも、筋肉の衰えや血行が悪くなっていることに起因するものだからです。
毎日少しずつでも続ければ、確実に変わってきます。どれかひとつでもかまいません。ぜひ日々の習慣にしていただきたいと思います。続けることが肝心なので、無理せず、気持ちよく、楽しくやってみてくださいね。
この人に聞きました
1973年1月生まれ。共立女子短期大学卒業後、エステ専門学校・滝川エステティック学院に就職。25歳でcidesco免許を取得後、フリーのエステティシャンとして活動。現在は、フェイスワークスタジオ「ミッショナリー」で、"シワ・たるみの予防解消"を中心としたサービス・商品開発を行い、述べ16万人の女性に表情筋トレーニングを提供している。テレビや雑誌など各メディアで活躍中。
(ライター 芦部洋子)
[nikkei WOMAN Online 2013年3月19日掲載]
健康や暮らしに役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。