「せー」で頬を持ち上げ、直接ほうれい線をケア
これまで、顔のインナーマッスルである深層筋や、頬につながる筋肉、頬を支えている筋肉を若返らせ、ほうれい線を改善・予防する方法をご紹介してきました。
今回は、ほうれい線のできる頬に直接アプローチするケア方法を紹介します。
頬には3つの筋肉があります。頬を膨らませたり、凹ませるときに使う頬筋(きょうきん)。ウインクをしたときに、上に上がる筋肉が小頬骨(きょうこつ)筋。「せ」と言ったときに、上に上がる筋肉が大頬骨筋です。
鏡を見て、「せ」と言ってみましょう。頬の一番高い部分が上に上がりますか? もし、上がらなければ、すでに頬の筋肉が衰えている証拠。あなたは大丈夫ですか?
これらの筋肉が衰えると、頬が下がり、ほうれい線ができるのです。筋トレで筋肉を鍛え、若返らせましょう。
頬の筋肉のトレーニング
◆風船運動(STEP1)
2.ゆっくり元に戻します
3.1、2を10回繰り返します
4.左頬も同じようにします
◆風船運動(STEP2)
2.そのまま右頬のほうれい線に右手を当て、ほうれい線を消すように頬に空気を入れて、風船のようにふくらませたところでとめます(4秒間)
3.頬をゆっくり元に戻します
4.2、3を10回繰り返し、頭を元に戻します
5.左側も同じようにします
STEP2の方が負荷が大きくなっていきます。早く効果を出したい人は、STEP1と2をセットで行うといいでしょう。
◆「せー」エクサ
2.指の輪の中から頬骨が出るようにしっかり押し付けて、内側から外側に円を描くようにグリグリとほぐします
3.指を押し付けたまま、頬の肉を上に持ち上げながら「せー」と言います(4秒間)。このとき、目を見開いていると、目の周囲の筋力を使って頬を持ち上げてしまうので、目は伏せて行います
これらの筋トレは頬の筋肉を集中的に動かすので、腹筋を鍛えたときのように、最初は頬の筋肉がプルプルするかもしれません。でも続けているうちに、筋肉が柔軟性を取り戻し、血流がよくなり、衰えて下に落ちていた筋肉が上に上がり、ほうれい線が目立たなくなりますよ。
この人に聞きました
1973年1月生まれ。共立女子短期大学卒業後、エステ専門学校・滝川エステティック学院に就職。25歳でcidesco免許を取得後、フリーのエステティシャンとして活動。現在は、フェイスワークスタジオ「ミッショナリー」で、"シワ・たるみの予防解消"を中心としたサービス・商品開発を行い、述べ16万人の女性に表情筋トレーニングを提供している。テレビや雑誌など各メディアで活躍中。
(ライター 芦部洋子)
[nikkei WOMAN Online 2013年3月19日掲載]
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