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職場の知恵

今どき飲みニケーション 社内で気軽に、説教はNo

2013/11/25

職場の仲間と酒を飲みながら語らい、親交を深める「飲みニケーション」。拘束を嫌う社員の意識や懐具合の変化で退潮ぎみだったが、見直されつつある。仕事に追われるあまり交流が滞りがちなのを案じ、飲み会を活用する動きが復活。説教や愚痴といったおなじみの光景は後退し、酒席が苦手な若手社員も参加しやすいよう仕掛ける企業もある。
日立ソリューションズでは東京都品川区の本社ビルに飲食施設があり、懇談会に活用している

「カンパーイ」。11月下旬、東京都品川区のビルの一室で、スーツ姿の男女7人がアルコール片手に楽しげに談笑する。一見よくある飲み会の風景だが、会場は街中の居酒屋ではない。日立ソリューションズの本社ビルに設けられた料亭風の店で、参加者は同社の社員。1人3000円の費用は全て会社持ちだ。

■素の姿に「発見」

この日は本部長と主任など、役職が大きく離れた社員が集まる「段々飛び懇談会」。金融アプリケーション事業部の塩谷健さん(27)は「普段の飲み会と違い、いつもは話さない人とも交流できるのが良い」と満足げだ。三浦孝康担当部長(51)も「お酒が入っていると部下の素の姿が見え、どう活用したらいいか参考になる。費用も会社持ちだしね」と上機嫌だ。

同社が懇談会制度を導入したのは、旧日立ソフトウェアエンジニアリング時代の2007年。業績の悪化が影響した社内の重い雰囲気を払拭し、風通しを良くするために始められた。

懇談会は段々飛びの他にも「開発プロジェクトごと」など形式は様々で、会社の補助総額は年約5000万円にものぼる。懇談会だけの影響とは限らないものの、例えば導入前に5%台だった離職率は1%台に下がるなど、成果は出ているという。

職場の飲み会といえば往々にして、主なメンバーが固定され、同じような説教や愚痴、噂話が繰り返されがち。若手ほどそれを嫌って、参加しないことも多い。そこで“メンツ替え”を強く意識して、ハードルを低くしようとしているケースもある。

ネットベンチャーのギャラクシーエージェンシー(大阪市)は、参加者を抽選で入れ替える「シャッフル飲み会」を2カ月に1回開いている。当初は昼食会としてスタートしたが、参加者から「どうせならアルコール入りの方が話しやすい」との声があがり、今年4月から夜の飲み会に変更した。

上司・部下、所属部署に関係なく、社員を5、6人ごとのグループに分ける。日程や場所は話し合って決め、会社は1人当たり3000円を支給。特にテーマは決めず、プライベートなことも含めざっくばらんに話し合う。酔って絡むなどのアルコールハラスメントとセクハラ、パワハラの「3ハラ禁止」を徹底。新入社員の森村優香さん(22)は「右も左も分からない中、いろんな人と知り合えて良かった。少人数の集まりなので話しやすい」という。

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