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見学無料 親子で楽しめる施設 何でもランキング 科学・社会の仕組み楽しく

2012/4/14

 春の行楽シーズンを迎え、家族で出かけるのが楽しい季節になった。定番の行楽地だけでなく、親子で学べて、しかも懐にやさしい無料の施設に出かけてみるのはどうだろう。専門家にお勧めの見学施設を選んでもらったところ、科学から経済まで、様々な分野の施設がそろった。

1
1420ポイント
筑波宇宙センター(茨城県つくば市)
 正門近くにどーんと横たわる全長約50メートルの「H-2ロケット」は本物。「スペースドーム」にある歴代人工衛星の中には天気予報でおなじみの気象衛星「ひまわり」も。見学ツアーは宇宙飛行士の養成施設を見る宇宙飛行士コースと宇宙ステーションコース、ロケットの音響を体験するロケットコースの3種類。「宇宙開発の最先端を身近に体験できる施設」(鈴木将史さん)、「大人になっても宇宙はあこがれの世界。本物を目の前にしながらの説明がわかりやすい」(田中美樹さん)
 (1)見学ツアーは要予約(2)火~日(年末年始など除く、夏休み中は月曜日も実施)(3)029・868・2023(写真はJAXA提供)
2
1250ポイント
築地市場(東京都中央区)
 魚介類の取扱量が世界最大規模の活気あふれる市場。700軒の水産仲卸業者が軒を連ね、新鮮な魚を求める人たちが慌ただしく動き回る。人気のマグロ卸売場のせり見学は午前5時の受付で先着120人まで。周辺にある場外市場で海鮮グルメを味わいながら散歩するのも楽しい。「食材の流通を見学できる『旅育』『食育』の場。魚の品種などを学ぶいい機会になる」(野木原晃一さん)、「食べる、見る、買うがそろった食のテーマパーク。くれぐれも働く人の邪魔にならないように」(沢内隆さん)
(1)予約不要(2)開場日(仲卸売り場は9時~)(3)03・3547・7074
3
1160ポイント
国会議事堂(東京都千代田区)
 国会議事堂の中央広間は高さ約33メートルで、法隆寺の五重の塔がちょうど入る高さ。柱や壁に使う石灰岩をよく見ると、巻き貝などの化石もみつかる。与野党が激しくぶつかる本会議場も傍聴席から見渡せる。「テレビで目にする機会が多い場所をリアルに感じられるのが魅力」(村田和子さん)、「特に男性の人気が高い。やはり一度は見ておきたいところ」(並木陽子さん)
 (1)10人以上の団体のみ事前予約が必要(2)衆議院は毎日。参議院は月~金(第1、第3日曜は議員の紹介のみ)。衆参とも本会議開会中など見学できないことも(2)衆議院は03・3581・5111(内33771、33772)、参議院は03・5521・7445
4
920ポイント
種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)
 世界一美しいといわれるロケット発射場。宇宙科学技術館では日本の宇宙実験棟「きぼう」の実物大モデルでスケールを体感。「周辺の観光で種子島固有の自然に触れるのも貴重な時間」(吉田大樹さん)
 (1)見学ツアーは要予約(2)火~日(年末年始のぞく)(3)0997・26・9244(写真はJAXA提供)
5
580ポイント
警視庁(東京都千代田区)
 通信司令センターでは110番通報を受理する様子を見学。クイズで防犯対策を学ぶ「ふれあいひろば警視庁教室」もある。「110番通報を受ける様子が見学でき、通報の多さを実感できる」(加藤克志さん)
 (1)要予約(2)月~金(3)警視庁代表(03・3581・4321)から広報課見学担当へ
6
530ポイント
国立天文台三鷹キャンパス(東京都三鷹市)
 1921年に建設された太陽黒点観測用の第一赤道儀室や26年建造の天文台歴史館など趣のある建物が多数ある。東京都内とは思えない緑豊かな環境も魅力。「5月21日の金環日食の前に訪れておけば、感動をより深く味わえそう」(本間友香さん)
 (1)50人以上または貸し切りバスの団体は要予約(2)年末年始を除き毎日(3)0422・34・3688
7
500ポイント
国立印刷局小田原工場(神奈川県小田原市)
 全長13メートルの最新印刷機が紙幣を印刷する様子は迫力がある。最先端の偽札防止技術の解説も。彦根工場(滋賀県彦根市)も見学可。「意外に知らないお札の知識を学べる。1億円の重さも体験できる」(村田さん)
 (1)要予約(2)火、木(2)小田原工場は0465・49・8225、彦根工場は0749・27・6004
8
480ポイント
首都圏外郭放水路(埼玉県春日部市)
 大雨で増水した河川から水を取り込み、トンネルを通じて江戸川に流すための地下施設で、世界最大級の規模。「普段は見えないところにパルテノン宮殿のような巨大施設があることに圧倒される」(吉田さん)
 (1)要予約(放水路稼働の際などは中止になることも)(2)一般見学は火~金(小学生以上)(2)048・747・0281
9
410ポイント
海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)
 深海や地球内部の究明にあたる組織。海洋科学技術館では深さ6500メートルまで潜る有人潜水調査船「しんかい6500」の実物大模型に乗船できる。「海洋資源エネルギーは開発が急がれる。見学した子どもの発想に期待したい」(尾家建生さん)
 (1)要予約(2)10人以上の団体は月~金、個人は毎月第3金曜日(3)046・867・9073
9
410ポイント
日本銀行(東京都中央区)
 厚さ90センチ、重さ25トンの扉を持つ巨大な旧地下金庫は見学の目玉の一つ。1896年建造の本館は国指定の重要文化財。「建物は重厚な外観から細かい部分の装飾まで素晴らしい」(望月美香さん)
 (1)要予約(2)月~金(原則中学生以上。小学5、6年生は相談のうえ)(3)03・3277・2815

 ベストテンのうち、4つの施設は「理系」の見学スポットだ。1位の筑波宇宙センターと4位の種子島宇宙センターは宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設。いずれも本物のスケール感で宇宙を間近に感じられるのが魅力だ。

 JAXAの施設は大樹航空宇宙実験場(北海道大樹町)や能代ロケット実験場(秋田県能代市)など、無料で見学できるところが全国に点在しているので、その地方に旅行する機会がある時に、観光プランに加えるのもいい。

 6位の国立天文台も野辺山(長野県南牧村)など各地の施設を公開。9位の海洋研究開発機構では、横須賀本部のほか、同機構の国際海洋環境情報センター(沖縄県名護市)で深海生物の標本などが見られる。

 社会を支える仕組みを学べる施設も評価が高かった。学校の授業では取っつきにくいことも、実物に接すれば印象はずいぶん変わる。国会議事堂や国立印刷局、日本銀行の見学は、ちょっと難しそうな「政治」や「経済」を身近なものにしてくれる。

 見学は予約が必要なところが多く、築地市場のマグロのせりのように「受付の30分前に並んでも間に合うかどうか」(管理課)という人気スポットもある。見学が可能な日時や年齢制限、ふさわしい服装や混み具合、交通機関など、事前にしっかりと情報を収集したうえで出かけよう。

 今回は対象から外した企業の工場見学や産業遺産、各種の博物館などを含めれば、楽しみながら学べる無料施設の選択肢はさらに広がる。

■関西の個性的施設 焼却場が“テーマパーク”

 ランキングに入った施設は関東近辺が多かったが、関西地方にも個性的な見学無料の施設がある。

 大阪市の環境局舞洲工場。環境アーティストとして名高いオーストリアのフンデルトヴァッサー氏がデザインしたごみ焼却工場で、赤、黄、青などテーマパークのような外観が目を引く=写真。

 見学コースではごみをクレーンで焼却炉に運ぶ様子をガラス越しに見られるほか、ごみ処理の仕組みをアニメーションでわかりやすく解説してもらえる。

 日吉ダム(京都府南丹市)は日本で初めてダム本体の内部を見学できるようにした。間近で見る放流の様子は迫力があり、施設の中にあるループ型の遊歩道は観光名所になっている。

 兵庫耐震工学研究センター(兵庫県三木市)は大地震による建物の崩壊をいかに軽減するかを調べている施設。木造家屋など実物大の構造物を載せる大きな震動台など、実際の実験設備を見ながら耐震構造について勉強できる。

 大型放射光施設のSPring―8(兵庫県佐用町)では超強力な電磁波を当てて分子や原子構造を調べている。先端産業をはじめ、犯罪捜査でも活用されているという研究成果を模型などで学べる。


 表の見方 数字は選者の評価を点数化。(1)予約の要不要(2)見学できる日、条件など(3)問い合わせ先
 調査の方法 「親子で学べて楽しめる」「無料で見学できる」という条件で26の候補施設を選び、専門家の評価で順位を決めた。博物館などの展示施設、工場、産業遺産は除いた。選者は次の通り(敬称略、五十音順)
 尾家建生(大阪観光大学教授)▽加藤克志(日本観光振興協会総合研究所主任研究員)▽沢内隆(日本余暇文化振興会主任研究員)▽鈴木将史(子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」責任者)▽田中美樹(「首都圏子どもと楽しむ社会科見学おもしろガイド」著者)▽永野正則(はとバス広報室長)▽並木陽子(クラブツーリズムバス旅行部販売課長)▽野木原晃一(ティー・ゲート「旅の発見」プロモーション企画部長)▽本間友香(栄光ゼミナール教務企画課)▽村田和子(旅行ジャーナリスト)▽望月美香(学研キッズネット編集部)▽吉田大樹(NPO法人ファザーリング・ジャパン理事)

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