出世ナビ

職場の知恵

謎解き・菓子づくり…職場で広がる体験型研修

2013/11/11

密室からの脱出を目指す今話題の謎解きイベント、アイデアで勝負のお菓子づくり……。チームを組んで様々な課題を乗り越える一風変わった体験型イベントを、職場での研修や催しに取り入れる動きが広がってきた。純粋に楽しめるうえ、他の参加者との協力が欠かせない仕掛けがメンバーの結束を固め、仕事に生きる「気付き」もあるという。
SCSKでも「リアル脱出ゲーム」で謎解きに挑むうちに初対面同士の壁が消えていった

「カギのかかった箱に爆弾が入っています。制限時間は1時間」。10月上旬の平日夕方、情報システムのSCSK本社(東京・豊洲)会議室に150人を超える社員が集まった。進行役の言葉を聞き逃すまいと真剣な面持ち。手元の紙には「SCSKへの挑戦状fromリアル脱出ゲーム」と書かれている。

■組織の要諦学ぶ

リアル脱出ゲームとは、閉じ込められた密室から脱出するという設定の謎解きイベント。4~6人の仲間と協力して隠された暗号やパズルを解いていくことで、脱出への道筋が見えてくる。成功率は1割程度の難関だ。

フリーペーパー発行やイベント制作のSCRAP(京都市)が2007年に企画して話題となり、ネットや口コミでファンを獲得した。今では東京・原宿や博多など国内5カ所に常設会場があり、テレビドラマや映画にもなった。

進行役の「情報共有と役割分担が大切。そうしないと時間が足りませんよ」との説明に、参加者は「まずはヒントのありかを探します」「じゃあパズルは私に任せて」と手分けして謎に立ち向かう。

脱出一番乗りはゲーム経験者の輿友浩さん(30)ら20~50歳代の6人組。新人の長瀬鞠奈さん(23)は「初対面だったけど、うまく分担できて皆が活躍できた」と満足げ。メンバーはすっかり打ち解けた様子だ。

人事グループ労務課の佐藤悟さん(48)は「SCSKは経営統合でできた経緯もあり、出身を問わず交流が進む仕掛けをしたいと考えていた」と明かす。同僚に教えられて脱出ゲームに参加し「理屈抜きに面白く、人間関係も自然と深まりそうだと感じた」。

SCRAPの伊藤紘子さん(31)は「社員研修・旅行から懇親会まで職場向けは昨年始めたが、これまでに日立製作所やグーグルなどで合計数十回企画。当初は月1回程度だったが、最近は4~5回ペースで、問い合わせも増えている」と明かす。

欧州で導入例の多い英国発祥のイベント「チョコレートファクトリー」も注目を集める。「ユニークなチョコを開発してくれないか?」。芝居っ気たっぷりの菓子メーカー社長役の依頼にこたえるべく、6~8人のチームがデザイナーや製造担当、販促担当などの役割に分かれて商品開発に挑むという設定だ。

まずは「朝に楽しむチョコ」などとコンセプトを固める。パッケージを作り、本物のチョコを溶かして成形する作業と並行して販売戦略も考え、最後はプレゼンで優勝を決める。楽しみつつビジネスで必要な企画・プレゼン力やチームワークも磨く、1時間半ほどのプログラムだ。

出世ナビ 新着記事

ALL CHANNEL