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「ミニスカはNO」 広がる職場のドレスコード

2013/6/20

女性社員には好評

職場で同僚と話す楽天の高橋佳代子さん(東京都品川区)

一見、オフィスファッションの選択肢を狭めるかにみえるこれらの規定だが、女性社員からはおおむね好評だ。男性ならばシャツとパンツの組み合わせが基本だが、女性の場合、服装の幅が広い。そこにカジュアル化の波が到来し、「何が許されて、何がだめなのか」が見えにくくなっているのは事実。ワークポートの社員、渋谷玲子さんは「指針があるほうが、悩まないで済む」。

女性のオフィスファッションの歴史をひもとくと、1980年代の象徴はスーツ。20代でも肩パッド入りのスーツが一般的な通勤着だった。90年代に入ると大手企業が女性の制服を相次ぎ廃止し、自前のファッションで働く人が急増。同じ職場でスーツの人と日常の延長線上の服装の人とが交じり始めた。

さらにカジュアル化が進んだ2000年代、IT(情報技術)やベンチャー企業が増えて男性も軽装となり、クールビズもあってオフィスファッションのスーツ離れに拍車をかけた。たとえば楽天の服装規則はこうあるだけ。「他人に不快な思いをさせない」

社員は思い思いの格好で働く。グローバル人事部で働く高橋佳代子さんの通勤スタイルは着物。「すぐ人に覚えてもらえる」(高橋さん)良さがあり、コミュニケーションツールとしても役立っているという。

自分らしさ守る「お助けアイテム」

楽天・楽天市場事業マーケティング部の(右から)山岡さん、中城さん、荻原さん

仕事用と割り切ってスーツを着るのではなく、「きちんと見せつつ、自分らしさを捨てたくない」(PR会社)のが今の若者。ただ、カジュアル一辺倒は時に「乱れた服装」ととらえられがちで、そんな悩める女性の「お助けアイテム」がジャケットなのだという。

百貨店売上高国内1位の伊勢丹新宿本店(東京・新宿)では「全館で一番売れる商品はジャケットです」(キャリアスタイル売り場の山崎大バイヤー)。国内の衣料品市場が低迷するなかでジャケットの売り上げシェアは約2割と、この10年変わっていない。「ワンピースの上にさっと羽織るだけで仕事服になり、自信がつく」(広告大手の30代)と支持する声が多い。

読者の9割が仕事を持つアラサー世代(30歳前後)という、ファッション誌「Oggi(オッジ)」(小学館)の加藤睦美編集長は「つらい時代だからこそ、服装で差が付けられるのなら“きちんと感”にこだわったほうがいい」と話す。同誌が紹介する通勤服コーディネートでも欠かせないのがジャケット。「ジャケットは着慣れないと似合わなかったり、堅苦しく感じたりする。女性が長く働くことが当たり前になるなか、ジャケットを着られる自分でいることもキャリアづくりのひとつではないか」とアドバイスする。

(井土聡子、黒瀬幸葉)

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