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打倒あまおう イチゴ王国・栃木、17年ぶり大型新人 新品種「スカイベリー」

2014/2/11

丸いあまおう(右)に比べてスカイベリー(左)は円すい形のイチゴらしい形が特長

百貨店やスーパーの青果コーナーを鮮やかに彩るイチゴ。冬は特に出回りが多く、いま店頭には「あまおう」「さがほのか」「紅ほっぺ」「とちおとめ」など多彩なブランドがズラリ並んでいる。

最近、東京周辺の百貨店や高級果実店の売り場で目立つようになったのが、全国一のイチゴ産地・栃木県が開発し、2012年に販売が始まった「スカイベリー」。きれいな円すい形で大ぶりな実が特色で、高級イチゴ市場のニューフェースとして注目が集まる。誕生の舞台裏には年々激しさを増す、産地間のブランド競争があった。

■打倒「あまおう」の切り札 栃木県の「スカイベリー」

東京駅から特急など電車を乗り継いで2時間近く。栃木県栃木市。田畑やビニールハウスが並ぶ田園地帯を進んでいくと、真っ赤な屋根の建物が建っている。看板には「栃木県農業試験場いちご研究所」。日本で唯一、イチゴ専門の公設研究機関だ。スカイベリーはここで生まれた。

「まだ食べたことがありませんか? それなら、まずは食べてみてください」

所長の深沢郁男さんが取れたての大ぶりなスカイベリーを勧めてくれた。手に取るとずっしり重い。1個あたりの重量は26~27グラムと、一般的なイチゴの2倍近いサイズだ。かぶりつくと甘い香りが口いっぱいに広がり、果汁がじんわりあふれ出す。爽やかな酸味も感じられ、大粒なのに大味な印象は全くない。粒が大きいこともあり、数粒食べると満足感が広がる。

栃木のイチゴで知名度が高いのはスカイベリーより一回り小さい「とちおとめ」。販売シェアが約3割と国内トップで、スーパーなど量販店の定番商品だ。安定した売り上げを誇るとちおとめを擁し、「いちご王国」を自任する栃木県があえて新ブランドを投入した背景には強力なライバルの台頭がある。福岡県の人気ブランド「あまおう」だ。

とちおとめは見た目の豪華さであまおうに見劣りし、百貨店や高級果物店などが扱う高級イチゴの市場で栃木産の存在感が低下していた。そこで6年の開発期間を費やし、開発したのがスカイベリーだ。

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