若手男優 山崎賢人ら「華ある実力派」が続々登場
ここ数年、若手男優は、池松壮亮、染谷将太らに代表される「昭和を演じられる本格派」が重宝されてきたが、今年は再び王道=イケメン枠が活気づいている。なかでも注目なのが、「恋愛ものでメインを張れる男優」だ。
そのきっかけが、「少女マンガ映画ブーム」。このジャンルから躍進した俳優の代表格、福士蒼汰に続く存在として注目を集めているのが、山崎賢人だ。
『ヒロイン~』と間を空けず、12月には、同じく少女マンガ原作の映画『orange‐オレンジ‐』が公開。朝ドラ『まれ』で共演した土屋太鳳と放送終了後すぐの再共演となった同作は、2人の怒涛のテレビ露出も功を奏し、興収31億超の大ヒットを記録。恋愛映画好調を印象づけると共に、"スピード再共演"という話題も提供した。
今後も、ドSキャラを演じる『オオカミ少女と黒王子』が5月に控え、山崎の躍進は続きそうだ。
各事務所に主演候補が
こうした傾向から、現在各芸能事務所で、少女マンガ原作映画をはじめとする女性向け作品で主演を張れるルックスと演技力を兼ね備えた若手に力を入れている。
ジャニーズ事務所では、2015年月9『デート~恋とはどんなものかしら~』で主人公を思う営業マンを好演した中島裕翔が最注目株。2016年1月、行定勲監督渾身の『ピンクとグレー』で映画初主演を果たし、実力にも磨きをかけている。
映画界の勢い、同世代主演候補のライバル増加──かつて、イケメンドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』から男優界を代表するスターへとステップアップした小栗旬、生田斗真らのように、このなかに次世代を担う男優が存在する可能性は高い。新たなスターが、ニュースをにぎわせてくれることを期待したい。
(ライター 関亜沙美)
[日経エンタテインメント! 2016年4月号の記事を再構成]
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