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NECの超軽量2イン1 最大の敵は身内にあり

戸田覚のPC進化論

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NIKKEI STYLE

日経トレンディネット

NECが注目のモデルを開発した。以前から薄型軽量で人気の高かったシリーズの新製品「LAVIE Direct HZ(D)[Hybrid ZERO]」で、11.6型液晶の2in1パソコンだ。さっそくレビューしていきたい。

HZ(D)の重量は、キーボード込みで798g。実物を持ってみると、とにかく"軽さ感"がすごい。HZ(D)の"軽さ感"の理由は、パナソニックの「Let's note SZ」と比べてみるとよく分かる。12.1型と、一回り大きな液晶を搭載するLet's noteよりも、HZ(D)のほうが底面積が広い。HZ(D)は、11.6型液晶のノートパソコンとしては大ぶりな分、より軽く感じるのだろう。

ただ、初代のLAVIE Zとほぼ同じ重量と考えると、以前のモデルの完成度の高さをあらためて思い知らされる。

タブレット部分はさらに"軽さ感"がすごい

HZ(D)のタブレット部分とキーボード部分の脱着は磁石式になっており、ちょっと引っ張るだけで簡単に外れる。脱着機構はいつの間にか磁石が定番になったが、確かに扱いやすい。

取り外したタブレット部分の重量は398gだ。11.6型としてはとてつもない軽さである。手で持ってみると、「これで中身が入っているのか?」と思うほど軽い。タブレットとして電子書籍を読んだり、ウェブサイトを閲覧したりするなら、この軽さは重要だ。

キーボードとセットにして798gという軽さを実現できたのも、実はタブレット部分が軽いからだ。実は、2in1パソコンは、軽くするのがとても難しい。キーボードがタブレット部分より軽過ぎると、ノートパソコンスタイルで使う際にひっくり返ってしまうのだ。少し前のモデルには、キーボード部分に重りを仕込んでいる製品すらあったくらいなのだ。

そのようなわけで、最近ではキーボード部分にもバッテリーを搭載するという、考えてみれば当たり前の構成で重量のバランスを取るモデルが登場しはじめた。HZ(D)もキーボード部分にバッテリーを入れている。

キーボードはなかなか打ちやすい

さすがに本体が小さいため、HZ(D)のキーピッチは17.5mmにとどまっている。また、ストロークも1.2mmと浅いのだが、タイプ感はさほど悪くない。少々強めにタイピングしてもたわまないからだろう。ただ、矢印キーが下がっていないなど、ややクセのある配列なので、100点満点中65点といったところだ。

残念なのが、タッチパッドのボタンが一体化していること。スペースの問題もあるだろうが、ボタンは分離していたほうが間違いなく使いやすい。最近は、分離型が多くなっているのだ。

言うまでもなく、液晶はタッチ操作に対応しているので、その気になれば指で画面に触れて操作できる。

2in1パソコンとして理想的なスペック

HZ(D)のサイズや重量を見たとき、僕は「CPUはAtomなのだろう」と想像して勝手にガッカリした。こんなに薄くて軽いタブレットなのだから、それが当然と思い込んでいたのだ。

ところが、スペックを見て驚いた。CPUは、なんとCore Mなのだ。ちょっと負荷の大きい作業をするとストレスに感じるAtomとは違い、Core Mなら遅いと感じることはほとんどない。ストレージSSDなので起動もスピーディーで、とても気持ち良く作業できる。

HZ(D)は、超軽量の2in1パソコンとしては理想的なスペックだ。しかも、キーボード部分は単なる「外付けキーボード」ではなく、ちゃんとUSBなどの端子を搭載している。通常サイズのHDMI端子も搭載しているので、携帯ノートとしても文句なしの性能だ。VGA端子がないのは残念だが、そこはサイズを考えると致し方ないところだろう。

なお、液晶は映り込みが目立たないアンチグレア。解像度はフルHDにとどまるが、11.6型としては十分だろう。

脱着する必要性が感じられな

さて、実際に使ってみて気づいたのが、「このモデルで液晶を外して使う必要があるのか?」という根本的な疑問だ。

そもそもキーボード込みで800gを切るのだから、軽さを理由にタブレット部分だけを持ち歩くということはない。またバッテリーの問題もある。前述したように、バッテリーはタブレット部分とキーボード部分に分かれている。タブレット単体では、カタログ値で5.5時間しか持たない(キーボードを付けた場合は10.2時間)。実際は4時間程度の駆動時間になると思われるが、それではどう考えても短過ぎる。

信じられないほどの軽さを実現した技術力は高く評価するし、非常に魅力的なモデルだと思う。だが僕が使うとしたら、液晶を取り外すケースはほとんどないだろう。バッテリーの件もさることながら、Windowsには、タッチ操作向けの優れたアプリがほとんどないのだ。タブレットとして使わせたいなら、デジタイザーに対応し、手書きアプリを用意するといった工夫が必要だと思う。

それならいっそのこと同じシリーズで、779gの13.3型のノートパソコン・モデル、もしくは926gで液晶部分が回転する13.3型2in1モデルを選んだほうが良い。13.3型モデルのほうが性能が高く、価格も同等程度か割安になるからだ。HZ(D)は意欲作として高く評価するが、買うかどうかはこの2モデルとの比較になるだろう。あまりにも強力なライバルが身内にいたのだった。

戸田覚(とだ・さとる)
1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。

[日経トレンディネット 2016年2月2日付の記事を再構成]

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