4万円以下の10型タブレット、一押しはNEC 前編
格安で購入できる低価格Android(アンドロイド)タブレットは、7型や8型だけではない。それらより画面が大きい10型タブレットも、2万~3万円台から購入できる。
10型低価格タブレットは高性能な製品が多い。大画面だけでなく、性能を求める人にもぜひおすすめしたい。また直接のライバルとなるアップルの「iPad Air 2(16GB)」(5万8100円)や「iPad Air(16GB)」(4万3800円)と比べると1万~2万円ほど安い。
2万~3万円台で購入できる低価格帯のタブレットは数多くある。その中からネットの口コミ評価などを基に、レノボジャパンの「YOGA Tab 3 10(Wi-Fiモデル)」(2万6800円)、エイスースの「ZenPad 10 (Z300CL)」(2万9800円)、NECの「LAVIE Tab E(PC-TE510BAL)」(3万1800円)、デルの「Venue 10 5000シリーズ」(3万9980円)の4台を選出。前編では4台の仕様を比較する。
スペックは一長一短、決定的な違いはなし
4製品のスペックを表にまとめた。搭載するCPUやOS、メモリーやストレージの容量、画面解像度、無線LAN、カメラの画素数などが異なる。
OSは、ZenPad 10、LAVIE Tab E、Venue 10がAndroid 5.0を搭載するのに対し、YOGA Tab 3 10は、Android 5.1を採用する。Android 5.1とAndroid 5.0の違いは、ユーザーインターフェースが若干変わった程度。使い勝手はほぼ同じで、OSによる差はほとんどないといえる。
メモリーは、ZenPad 10、LAVIE Tab E、Venue 10の3機種が2GBで、YOGA Tab 3 10のみ1GBと少ない。メモリーは多ければ多いほどよいが、1GBでも問題はない。ゲームや写真編集ソフトといったメモリーを大量に浪費するアプリを、同時に複数動かさなければ十分な容量だ。
実際、YOGA Tab 3 10の実機の初期状態で空きメモリーを調べたところ、416MB程度が確保されていた。メモリーを多く消費するアプリのメモリー消費量は200M~400MB程度なので、こまめにアプリを閉じるなどタブレットの使い方を工夫すれば問題ないだろう。
内蔵ストレージは、YOGA Tab 3 10、ZenPad 10、LAVIE Tab Eが16GB、Venue 10のみ32GBを搭載する。容量はどの機種も多くはないが、microSDカードスロットを備えているためストレージを増設しやすい。お手頃な価格で売られているmicroSDXCカードを購入し、カードスロットに取り付けるだけでよい。
画面サイズはどれも10.1型だが、画面解像度が異なる。YOGA Tab 3 10、ZenPad 10が1280×800ドットなのに対し、LAVIE Tab EとVenue 10が1920×1200ドットとより解像度が高い。
その分、文字の輪郭や写真などはより精細に表示される。ただし、遠目で見る分にはさほど違いがない。文字や写真の精細さを求めたり、フルHDの動画をドットバイドットで再生しない限り、画面解像度の違いは気にしなくてもよいだろう。
無線LANは、YOGA Tab 3 10とZenPad 10が2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nのみ、LAVIE Tab EとVenue 10がIEEE802.11a/b/g/nで、5GHz帯(11a)も利用できる。5GHz帯にも対応していれば、より安定した通信が期待できる。
後編では、実際に使ってみて、4機種を比較する。
(ライター 田代祥吾)
[日経トレンディネット 2016年1月22日付の記事を再構成]
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