「最高峰マウス」復活、抜群の操作性と追随性
最高峰マウスの代名詞といわれるロジクールのMXシリーズが復活した。2006年発売の「MX Revolution」以来となる新作が「MX Master」だ。情報が解禁されると、ネットにはファンの歓喜の声があふれるなど、根強い人気を誇る。人々を引き付ける"逸品"の実力を検証した。
特筆すべきは、その高い機能性。センサーの解像度は1000dpiと、一般的なマウスとしては最高水準で、素早い動作にもスムーズに追随した。さらに真骨頂ともいえるのが、ホイールの使いやすさだ。ホイールを2個備え、縦だけでなく横スクロールも自由自在。メインホイールには、回す速さに応じて自動で高速スクロールモードに切り替わる独自機能も備わり、ウェブや文書を快適に閲覧できる。
独自のトラッキング技術「Darkfield」を採用。一般的なレーザーマウスでは正確な読み取りが困難な光沢のあるガラス面など、さまざまな材質の上でもスムーズに使える。
一方、カスタマイズ性の高さも魅力。専用ソフトをパソコンに入れれば、ホイールやボタンにさまざまな機能を割り当てられる。メインホイールのクリックを含め、5つのボタンと側面のホイールに機能を割り振れるので、自分好みに設定すれば効率は大幅に高まる。例えば、画面のスクロールやズーム、音量のミュートなど、よく使う機能を設定すれば使い勝手は増す。スクロールの速さも調節可能だ。
使い勝手も進化した。独自の無線方式に加え、ブルートゥース接続にも対応。3台の接続先を記憶でき、本体背面のボタンで簡単に切り替えられる。満充電で40日間使えるほか、僅か1分の充電で2時間駆動するなど、充電機能も向上した。
読み取り精度など、ゲーム用マウスに譲る面もあるが、MXは性能と電池持ちを高水準で両立。機能を割り振って、自分の"最強マウス"も作れる。価格は税込み1万4000円程度とかなり高いが、買って損はないだろう。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2015年9月号の記事を再構成]
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