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生理の乱れはカラダの悲鳴、体質別「不調」解消法

2015/2/11

日経ウーマン

 生理痛がひどい、周期が不安定など、気になる生理トラブルは、カラダのバランスが崩れているサインなんです。まずは下のチェックテストで、あなたの体質を判定。その体質ごとに、不調を解消するために、生活のなかでできることを聞きました。

■体質を知ることで不調を事前に予防

 「生理は、女性のカラダの変化が最も分かりやすいバロメーター。生理が乱れているということは、カラダ全体のバランスが崩れていると考えられます」と話すのは、中医師の邱紅梅さん。

 東アジアの伝統医学である中医学では、7歳ごとにカラダが変化すると考える。老化は36歳から始まり41歳まで、生理の日数や量が減るなどの変化があり、体力も落ち始める。一方、22歳から35歳までは女性の“全盛期”。「生理も正常でなければなりません。ですが、今は、仕事のストレスや疲労などが原因で、30代でも生理が乱れている女性が増えています」

 特に20代、30代に多い乱れのタイプは5つ。「まずは自分の体質を知ることが大切です。それぞれに合った不調の予防やケアの方法を取り入れることで、カラダのバランスを整えられますよ」

~チェックテスト・生理から判定「あなたの体質」~

 基本の生理は、中医学では周期が23~35日、生理の日数は3~7日(平均5日)。「多い日でも、夜用のナプキンで一晩過ごせるくらいが正常。夜用ナプキン1枚では間に合わない人は、量が多すぎですね」

・チェックテストのやり方: 当てはまる選択肢をチェック。その数が一番多いのがあなたの体質。「同じ数の体質があれば、両方の要素があると考えて」。チェックがほとんど付かない場合、バランスが取れた状態。不調を感じるときに再度チェックを。

□生理が終わる頃から、だるくて疲れやすくなる
□生理中や終わった頃、めまいや立ちくらみがある
□生理中や終わった頃、肌が乾燥する
□生理中や終わった頃、集中力が低下する
□生理の終わりからその後にかけて、腰やおなかが痛くなる
□生理の出血期間は短め(以前より短くなった)
□生理周期が不安定で、遅れると1カ月飛んでしまうこともある
□経血はピンク色に近い薄い赤色
□生理の量は少なめ(以前より少なくなっている)
□爪が薄く、縦の筋があり、よく割れる
合計(  )個
→ここが一番多かった人は、血虚(けっきょ)タイプ
□生理前にひどくイライラしたり、落ち込んだりする
□顔や指がむくみやすい
□ニキビや肌荒れが気になる
□生理前、眠れなくなる
□生理前、便秘がひどくなる
□生理前はおなかが張って痛いが、生理が始まるとラクになる
□生理周期が不安定で、いつ来るか、予測が難しい
□経血は普通の赤色
□生理の量、生理の日数ともに正常である
□ストレスに弱く、首や肩凝りを感じる
合計(  )個
→ここが一番多かった人は、気滞(きたい)タイプ
□生理前に下腹が張る
□生理が来そうと思っても、なかなか来ないことが多い
□生理が始まると、生理痛がひどくなる
□出血量が多い日ほど、生理痛がひどい
□出血日数が7日以上、ダラダラと続く
□生理周期が遅れ気味。以前より長くなっている気がする
□経血はくすんだ赤黒い色で、粘りがある
□経血にレバー状の塊がある
□経血の量は、全体的に多め
□肌色がくすみがちで、シミやそばかすが気になる
合計(  )個
→ここが一番多かった人は、お血(けつ)・寒邪(かんじゃ)タイプ
□生理前に足がむくんで靴がきつくなる
□生理中は疲れやすい
□生理中は食欲がない
□生理中に風邪を引きやすい
□生理中は下痢をしやすい
□生理前に不正出血がある
□生理周期が短くなってきている
□経血は水っぽくさらっとしている
□量は多いか少ないか、両極端
□顔色が白っぽく、疲れやすく、息切れしやすい
合計(  )個
→ここが一番多かった人は、気虚(ききょ)タイプ
□生理の量は多め
□生理は、ダラダラと続かず、4~5日程度でパッと終わる
□生理周期は、以前より短くなっている
□生理前に肌がかゆくなり、荒れる
□生理中は、ニキビや吹き出物が出やすい
□生理中は便秘になりやすい
□生理中は食欲が増す
□経血は鮮やかな赤で、濃く粘りがある
□生理痛はほとんどない
□のぼせることが多く、顔が赤い
合計(  )個
→ここが一番多かった人は、熱邪(ねつじゃ)タイプ

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■体が冷えて、血の巡りが悪い「お血・寒邪タイプ」

 血の巡りが悪くなることで、頭痛や肩凝りのほか、子宮内膜症や子宮筋腫など、さまざまなトラブルの原因になるお血。「冷えて血流が悪くなる『寒邪』が進行するとお血になります。20代、30代の日本女性の不調の多くは、この2つのタイプになります」

●やるべきこと

 カラダを温める、ショウガやカレーなどのスパイスを使った料理を食べる。「座りっ放しの仕事の場合、1時間ごとに5分程度立つと血の巡りがよくなります」

●やってはいけないこと

 ストレスや過労も不調の原因になるが、一番の大敵は冷え。「特に冬は、冷たい飲み物や食べ物を避けること」。野菜はサラダやジュースでなく、温野菜にして。

座りっ放しはNGカイロも上手に活用
 「冷えは下半身から来るので、積極的に下半身を動かして」。平日は、通勤中に1駅分歩く、積極的に階段を上るのがおすすめ。「休日は、ヨガなど骨盤を大きく動かすスポーツを取り入れるといいですよ」
■頑張りがきかず、疲れ気味「血虚タイプ」

 全身に栄養や潤いをもたらす血が不足しがちなタイプ。だるさや疲れ、立ちくらみなどを感じやすい。落ち込みがちになるなど、気分に影響が出ることも。「栄養不足な人が多く、卵巣力も落ちやすい。生理不順につながることも多く、不妊の原因になるので注意を」

●やるべきこと

 きちんと食事をすること。「ベリー類やニンジン、レバーなど赤系の食材と黒ゴマ、ヒジキなど黒系の食材を取り入た食事がおすすめ」

●やってはいけないこと

 夜遅くまで起きていると、「血」を消耗する。0時前に寝る習慣をつけたい。また、目を酷使するのもNG。パソコンやスマホを長時間見続けるのは控えて。

生理中から生理後は頭を使いすぎないこと
 生理中~生理後1週間くらいに不調が出やすい。その時期は、頭を使いすぎないほうがいいので、残業したり、夜遅くまで勉強したりするのは控えて。質のいい睡眠を取ることで、不調も改善。足の内側、くるぶしから指4本分上の、骨の際にあるツボ「三陰交(さんいんこう)」を親指で押すと、血行がよくなる。
■ストレスをためて、イライラしがち「気滞タイプ」

 生理前に体調が悪くなりやすい。ストレスにも弱く、体だけでなく、精神的に不安定になり、怒りっぽくもなる。仕事に支障が出ることで、自己嫌悪に陥ることも。仕事が忙しく、責任の重い立場にいる人がなりやすい。「卵巣力が落ち、不妊につながることがあります」

指の間の“水かき”部分は「八風(はっぷう)」というツボになっている。手を組んで押すと、リラックス効果がある

●やるべきこと

 「気」を巡らせる香りのある食べ物を取ると、ストレス解消に役立つ。「好きな香りでOK。ミントなどのハーブや、シソなどの食材がいいですよ」

●やってはいけないこと

 不規則な生活は、「気」の流れを悪くするのでNG。また、集中しすぎるのも疲労の原因に。仕事は、1時間ごとに作業内容を変えるなど、変化をつけよう。

香りのお風呂でリラックスを
 お風呂に入るとき、好きな香りの精油を入れたり、入浴剤を使ったりするのがおすすめ。「シャンプーの際は、耳の上辺りから頭のてっぺんに向かって、マッサージするように指を動かしましょう」
■体力に自信が持てず、気持ちもダウン「気虚タイプ」

 体の各器官の働きを保ち、体温を調整するなどの働きを持つ「気」。それが不足した状態で、疲れやすく、落ち込みやすい。「特に生理中に疲労感を感じる人が多いです。頑張りすぎると急に体調を崩したり、風邪など、流行性の病気にかかりやすくなったりします」

●やるべきこと

 1日のエネルギーを補うために、まずは朝食をきちんと取る。米などの主食はマスト。「雑穀を混ぜると、さらに効果があります」。キノコ類も、気を補う。

ひとりでできて、達成感のある趣味がおすすめ。植物を育てるなど、自分のなかで喜びを感じられるものを選んで

●やってはいけないこと

 汗をたくさんかくような激しい運動、瞬発力を必要とするようなスポーツ競技は向いていない。睡眠不足や過労もNG。仕事は分散して、一定の負荷で行って。

まずは睡眠を確保ゆったりとした運動を
 休日に、息が上がらない程度のウオーキングやストレッチを。「大切なのは睡眠。休日にゆったりとした運動をして、7~8時間はしっかり眠って。休日の朝は、いつもより遅く起きても構いません」
■エネルギー過剰で、常にポッポッ「熱邪タイプ」

 体にとって不必要な熱が籠った状態。「特に20代の若い女性に多く、暑がりで、顔が赤くなりやすく、ニキビや吹き出物に悩む人が多いです」。生理痛などは軽く、生活面でのつらい症状は少ないが、年齢が高くなることで、糖尿病や高血圧のリスクは高くなる。

●やるべきこと

 アサリ、ワカメ、豆腐は熱を冷ます食べ物。キュウリやトマトなど、夏が旬の野菜を取ろう。体を冷やしすぎないように、ショウガなど、体を温める薬味を添えて。

手の甲側の、親指と人さし指の骨が交わる手前辺りのツボ「合谷(ごうこく)」を、反対の親指で押し込むように押す

●やってはいけないこと

 脂っぽい食べ物や肉類を多く取ると、体に熱がたまってしまう。アルコール類や、唐辛子などを使った辛い食べ物にも、熱をためる作用があるので控えて。

負荷の高い運動を若いときから継続
 熱邪に限っては、激しい運動もOK。年齢が上がるにつれて、高血圧や糖尿病になりやすくなるので、ランニングや筋トレなど、継続しやすく、少し負荷の高い運動を習慣として取り入れよう。

この人に聞きました

邱(きゅう)紅梅さん
 中医師。北京中医薬大学卒業。東京・恵比寿の桑楡堂(そうゆうどう)薬局(TEL03-5725-7512)で漢方のアドバイスを行うほか、執筆活動も。婦人科系の症状改善を得意とする。

(日経WOMAN 岸本洋美)

[日経WOMAN2014年12月号の記事を基に再構成]

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